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Klaus Oberauer教授講演会「The Theory Crisis in Psychology」(2022.08.24)
2022.09.20
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教育学研究科教育認知心理学講座では、学生、院生、教員、一般の方を対象に、2022年8月24 日(水)10:00~11:30に対面(教育学研究科第一講義室)とwebinarsのハイブリッド方式にてチューリッヒ大学のKlaus Oberauer教授の講演会を開催しました。
Oberauer教授は、ワーキングメモリ研究を国際的に牽引するトップ研究者であり、心理学における再現性の問題やオープンサイエンスに関しても多くの論考や実証的な研究を報告しておられます。今回のご講演では、The Theory Crisis in Psychologyという題目で、心理学における再現性危機の背後にある心理学理論の問題について、シミュレーションの結果も踏まえて、詳細に論じていただきました。再現性危機への対処として、現在盛んに行われるようになってきた事前登録等のオープンプラクティスの意味についても再考するよい機会となりました。
講演の後、対面及びオンラインで行われた質疑応答やディスカッションでは、心理学理論や計算機モデルによる研究の現状や方向性ついて話題となりました。日本の心理学教育及び研究への波及効果が期待されます。学内外から大学院生や研究者、教育者など90名強が参加し、盛会のうちに終了しました。参加者からは、「再現性の問題に対して、実際の研究としてどういうスタンスでいくかをきっちり考えておくことが重要だと思っていたところなので、とても参考になりました。」などの感想が寄せられました。