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ミニ・シンポジウム「科学と健康に関する情報に対する批判的思考と評価」を開催しました。(2017.02.15)

2017.03.01

 教育学研究科では、平成29年2月15日、15時から教育学研究科本館2階216号室にて、「科学と健康に関連した情報に対する批判的思考と評価」と題してオーストラリアのチャールズ・スタート大学心理学研究科Rachel Dryer上級講師とドイツのミュンスター大学心理学部Lisa Scharrer研究員をお招きしてご講演いただき、討論会を開催しました。2名とも当学教育学研究科教育認知心理学講座マナロ教授と批判的評価と心の理論に関する科研プロジェクトにおいて共同研究を行っています。

 まず15時から15時15分まではマナロ教授が批判的思考と評価について概説を行い、21世紀の環境において、特に科学・健康に関する情報を理解し、選択を行う際にこれらのスキルが非常に重要である理由について述べた。15時15分から16時15分まではDr. Scharrerが「Don’t make yourself the measure of all things: Potential biases when laypeople evaluate scientific information」について講演し、科学に関する情報が大衆メディアにおいて簡潔化され過ぎて、非常に重要で複雑な問題について専門家の助言が不要であると誤って想定させてしまいがちであることを指摘した。16時15分から17時15分までは、Dr. Dryerが「What effect does Theory of Mind ability and “unpacking” information have on people’s ability to critically evaluate health-related information?」について講演し、マナロ教授とScharrer先生との共同研究プレロジェクトでオーストラリアの実験参加者について分かったことについて述べ、心の理論と、偏ったまたは公正な情報の批判的評価の間に、関連らがあることが明らかになってきたことについて説明した。17時15分から18時15分は、シンポジウムの参加者との質疑応答セッションと議論の場とし、教育、医療決定、地域の健康、メディアの責任など、幅広い分野における研究結果の適用について、参加者との質問や活発な議論が行われました。

 

講義を行うDryer先生1

講義を行うDryer先生2

講義を行うScharrer先生1

講義を行うScharrer先生2