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全国スクールリーダー育成研修を開催しました。(2016.08.19-20)

2016.09.07

 教育学研究科 教育実践コラボレーション・センター E.FORUMでは、2016年8月19日(金)・20日(土)に、総合研究3号館 講義室他において「全国スクールリーダー育成研修」を開催しました。本研修は、全国の教職員ならびに教育委員会関係者を対象に、地域の教育改善・教育改革を担うスクールリーダーの育成と力量向上、そして教育研究開発のためのネットワーク作りを目的に2006年度から毎年開催しているものです。

 1日目の午前から午後の前半にかけては、3つの分科会(分科会A・B1・B2)に分かれ、講義・ワークショップを行いました。分科会Aは、西岡加名恵准教授(教育学研究科)による「カリキュラム設計入門――パフォーマンス課題づくり」、分科会B1は、石井英真准教授(教育学研究科)による「若い教師に伝えたい授業づくりの発想」、そして分科会B2は、山名淳准教授による「街づくりと学校づくり――アーキテクチャ論から考える教育」です。また午後の後半は、桑原知子教授(教育実践コラボレーション・センター)と西岡准教授の進行のもと、シンポジウム「高等学校におけるカリキュラム改善――探究的な学習を中心に」を行いました。福井県立若狭高等学校の渡邉久暢教諭より「課題設定能力の育成を目指す指導と評価の実際」、和歌山県立和歌山高等学校の西條哲司教諭より「高校における教員の職能成長と授業改善の可能性を探る――演劇的手法を用いたコミュニケーション力の育成とその評価研究から」、そして、大阪府教育センターの岡本真澄主任指導主事より「生徒の学びを起点とした授業改善とカリキュラム開発――教育センターとして、どう支援するか」と題して、それぞれ実践のご報告をいただきました。フロアからも沢山の質問や意見が寄せられ、カリキュラム改善のあり方について議論を深めました。

 2日目は、教育学研究科長 高見茂教授より「米国の高大接続プログラム――AP(Advanced Placement)プログラムに注目して」と題した講演を行いました。午後からは、シンポジウム&教科等別分科会「E.FORUMスタンダードの再検討に向けて」を行いました。趣旨説明の後、教科ごとのグループに分かれ、2014年に作成した「E.FORUMスタンダード(第1次案)」の改訂に向けて議論を深めました。

 参加者からは「現状に満足することなく、多くの先生方が積極的に変化させたいという思いを持っておられるということが理解できた」、「[ワークショップ形式だったので]学ぶ→やってみる→混乱する→考える→アイディアをもらう、というプロセスを取ることができた」、「悩みながら試行錯誤しながらの現場での実践にヒントをいただけたり、振り返る機会を持てることが有意義です。今、教育をめぐる状況をわかりやすく説明していただける学びの場となっています」といった感想が寄せられました。

 当日は、北は北海道から南は宮崎県まで計163名(1日目147名、2日目112名)の教職員や教育委員会関係者などが参加し、盛会のうちに終了しました。

自己紹介をしあう参加者の皆さん

自己紹介をしあう参加者の皆さん

分科会Aの様子1

分科会Aの様子1

分科会Aの様子2

分科会Aの様子2

講義する石井英真准教授(分科会B1)

講義する石井英真准教授(分科会B1)

講義する山名淳准教授(分科会B2)

講義する山名淳准教授(分科会B2)

シンポジウム登壇者の先生方

シンポジウム登壇者の先生方(左より渡邉久暢教諭・西條哲司教諭・岡本真澄主任指導主事)

シンポジウム質疑応答の様子

シンポジウム質疑応答の様子

講演する高見茂研究科長

講演する高見茂研究科長

教科等別分科会の様子1

教科等別分科会の様子1

教科等別分科会の様子2

教科等別分科会の様子2