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ワークショップ「減災の集い-地震に備える」を開催しました。(2015.10.03)

2015.10.19

教育学研究科では、野殿童仙房生涯学習推進委員会との共催で、10月3日(土)に、旧野殿童仙房小学校(京都府相楽郡南山城村童仙房)を会場として、「減災の集い-地震に備える」を開催しました。

本ワークショップは、主に野殿童仙房地域の住民のみなさんを対象に、南山城村の地質についての理解を深めながら、地震を想定した山地災害にどう備えるかを相互に学習することを目的に開催されました。

前半では、小滝篤夫氏により「南山城村の地質と活断層」と題した講演が行われました。この講演にさきだつ開会行事では、渡邊洋子准教授(生涯教育学講座)による挨拶と講師紹介が、また植田藤雄氏(野殿区長・野殿童仙房生涯学習推進委員会副会長)による開会挨拶がありました。

小滝氏の講演は、①南山城村と周辺の笠置に分布する花崗岩地質のこと、②地震はなぜ起こるのか(木津川断層や伊賀上野地震を例にして)、③地震に関する基礎知識、④山地災害に関わること、という構成で行われました。参加者からは「この地域に密着した話題で、参加者が身近に感じたと思います。他人事でなく、自分のこととして感じられるように進めてくださったことがとてもよかったです」(アンケート調査記述)などの感想が寄せられました。

後半では、会場の座席を対面式に変更して、鎹純香さんの進行のもと、「中山間地地震に備えるために」をテーマとした意見交流を行いました。参加者による自己紹介のあと、山地災害の体験談が数多く紹介されるとともに、これから自治防災組織の果たす役割についても活発な意見が交わされ、地域の減災を考える重要な機会となりました。

当日は、地元の童仙房区、野殿区だけでなく、田山区やニュータウンなどからも住民のみなさんの参加があり、大学関係者も含めて34名が交流し、盛会のうちに終了しました。

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講演する小滝篤夫氏

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意見交流会の様子