京都大学 大学院教育学研究科 教育学部

教育学研究科教育認知心理学講座では，学部生・大学院生・教員・一般の方々を対象として，2015年10月26日（月）14:45～16:15（講演75分＋ディスカッション15分）に，京都大学教育学部第一会議室において，経済協力開発機構（OECD）のKoji Miyamoto氏による講演会を開催いたしました。

Miyamoto先生は，現在，OECDの教育研究革新センター（CERI）において，社会情動的スキルの発達に関する国際比較研究プロジェクトを主導する立場におられます。社会情動的スキルいわゆる非認知的スキルは，2000年のノーベル経済学賞受賞者であるJames Heckmanの研究以来，経済学のみならず，心理学・教育学・社会学・保育学などさまざまな分野を巻き込みながら，現在たいへん活発に議論が行われています。今回の講演では，Miyamoto先生がこれまでにOECDにおいて実施してこられた社会情動的スキルに関する縦断調査によって得られた最新の知見についてご紹介をいただき，その後，聴講者との議論を行いました。

当日は，学内外から約10 名が参加し，非常に密な議論の場となりました。具体的には，社会情動的スキルの具体的な介入実践事例について活発に議論が交わされ，参加者からは，「社会情動的スキル（非認知的スキル）の予測的な妥当性のみならず，それらに対する具体的な介入までを適切に視野に入れた研究について考察する良い機会となった」などの感想が寄せられました。

講演する Miyamoto氏