CLOSE
EN

NEWS

NEWS

野童いなか塾「大人と子どもの地学教室」を開催しました。(2015.10.31)

2015.11.20

教育学研究科では、野殿童仙房生涯学習推進委員会との共催で、10月31日(土)に、旧野殿童仙房小学校(京都府相楽郡南山城村童仙房)および周辺林道・東海道自然歩道を会場として、野外観察会「野童いなか塾 大人と子どもの地学教室」を開催しました。この催しは、主に地域住民のみなさんを対象として、野殿童仙房地域の準高原地帯に広がる、花崗岩地質および地形についての理解を深めることを目的としたものです。

観察指導は、10月3日(土)の「減災の集い」での講演に引き続き、小滝篤夫氏にお願いしました。旧小学校校庭でのオリエンテーションのあと、参加者は徒歩で野殿区内の第1観察地点(花崗岩露見地)に向かいました。露見地では、小滝氏の指導で岩石ハンマーを使い、全員が花崗岩の岩石標本を採取しました。また、子どもたちは圃場に突き出た大岩の写生も行いました。

このあと一行は、童仙房区内東海道自然歩道沿いの第2観察地点(花崗岩地層露見地)に向かい、同じく小滝氏の指導で、ねじり鎌を使用して、花崗岩の風化作用でできた「マサ土」を掘る体験学習に参加しました。

観察を終えた一行は旧小学校に戻り、15時からの「探求広場」に参加しました。ここでも小滝氏の指導でルーペを使用し、持ち帰った岩石標本を丹念に観察してスケッチする活動を行いました。大人の参加者からは「今、立っているところの一億年前の姿に少し思いをはせることができて楽しく感じました」など、子どもたちからは「楽しかったです。またこういうきかくを立ててほしいです」「黒雲母やいろいろな名前をはじめてしりました」(アンケートへの回答・原文のまま)などの反響がありました。

当日は好天に恵まれ、大学や生協関係者を含む大人11名、子ども5名の参加者が、秋の景観を楽しみながら、地域でのゆったりとした学びの時間を共有することができました。

chigaku_report01

岩石標本の採取(小滝氏指導)

chigaku_report02

体験学習(マサ土を掘る)