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2021年度E.FORUM全国スクールリーダー育成研修 「教育評価の実践講座――パフォーマンス評価をどう活用するか」

2022.03.01

  • 一般の皆様へ

 教育学研究科教育実践コラボレーション・センター E.FORUMでは、2021年8月から11月にかけてオンデマンド講義と同時双方向の分科会を組み合わせた「教育評価の実践講座――パフォーマンス評価をどう活用するか」を提供し、延べ78名の方にお申込みいただきました。
 オンデマンド講義では、パフォーマンス評価について基本的な考え方や進め方を概観するとともに、分科会参加に向けて受講者に事前に取り組んでいただきたい課題を提示しました。その後の分科会では、各分野に関するより深い内容の講義と事前課題の成果を持ち寄ったワークショップを行いました。
 オンデマンド講義と分科会の講義名・担当者は次の通りです。オンデマンド講義「『資質・能力』を育成するパフォーマンス評価」(西岡加名恵教授)、総合分科会「『総合的な学習(探究)の時間』の指導と評価――ポートフォリオ評価法とルーブリックを中心に」(西岡加名恵教授・京都市立堀川高等学校研究部長 濵田悟教諭)、教科別分科会「国語科におけるパフォーマンス課題とルーブリック」(大阪教育大学 八田幸恵准教授)、「社会問題の理解を深め、構想力につながる社会科のパフォーマンス評価」(追手門学院大学 鋒山泰弘教授)、「外国語(英語)科におけるパフォーマンス評価と授業づくり」(佛教大学 赤沢真世准教授)、「算数・数学科におけるパフォーマンス評価の在り方」(兵庫教育大学 徳島祐彌助教)、「理科におけるパフォーマンス課題を生かした単元設計の方策」(愛知県立大学 大貫守准教授)。
 受講後のアンケートに対し、受講者の皆さまからは、次のようなご意見・ご感想をお寄せいただきました。
 「事前課題があると、能動的に研修に参加できるので、よかった。本質的な問いと永続的な理解について、実際にワークシートに記入して、グループで共有したことで、疑問点が解決され、理解が深まった」、「自分の疑問や考えてきたパフォーマンス課題について、講師の先生や参加者の方からコメントをもらえてうれしかったです。一人で考えていると悩むことが多く、自信もなくなってくるのですが、コメントをもらうことで先が見えてきた感じがしました」、「[本研修の成果は]ルーブリック策定の知見が得られたこと。堀川高校の実践をお聞きできたのもよかったです。また、実際に生徒さんの論文を評価してみて、自分の中での評価規準が非常にあいまいだったことにも気づきました。他の参加者のみなさんもそれぞれ異なる視点をお持ちで、学校全体として共通する評価規準を設けることの難しさや、職員皆で協議して観点や記述語を練り上げていくことの重要性を感じました」、「今回は教科別の研修で、実践により近づけやすかったことです。先生のご講義から具体的に活かせることが多くありました」、「パフォーマンス課題の作成を通して、久々に指導要領や参考書を見直しました。知識の統合の重要性やトランスサイエンス問題など、授業の組み立て方を考える良い機会になりました」。
 E.FORUMでは、引き続き実践に役立つ知見を得られる、楽しくて元気の出る研修を提供していきたいと考えております。今後ともご支援のほど、よろしくお願いいたします。

西岡加名恵教授

京都市立堀川高等学校 濵田悟先生