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Rachel Dryer上級講師講演会を開催しました。(2017.11.01)

2018.01.15

教育学研究科教育認知心理学講座では、学生、院生、教員、一般の方を対象に、2017年11月1日(水)17:00~19:00に教育学部本館2階216号室にてオーストラリアのチャールズ・スタート大学のRachel Dryer上級講師の講演会を開催しました。

Dryer上級講師は、チャールズ・スタート大学心理学研究科にて学術研究者だけでなく医療関係者や地域の保健師らとも連携して健康心理学を研究されています。今回は摂食障害や肥満への社会的・心理的影響に関して、摂食障害・体重増加・肥満に対する人々の思い込みや態度について最新の研究成果をご報告いただきました。

Dryer博士は、2014年には世界人口の40%ほどが肥満として区分されると推計され、WHO(世界保健機構)などの多くの国際保健機関が、今や肥満は地球規模の大きな問題であると認識されていることを強調し、これに対する教育的キャンペーンが重要であり、多くの政府がそれに投資しているものの、Dryer博士の研究結果によると、肥満対策の広告は肥満の人々を非難するものと受け止められ、より健康的な食生活や生活様式を取り入れる動機付ける効果はより低くなり、肥満の人々がより肯定的に描写されている広告の方が、人々が望む変化に対して意欲的となる傾向があることを説明しました。

講演の後、聴講者との質疑応答やディスカッションが行われました。学内外から院生や一般市民など約10名が参加し盛会のうちに終了しました。参加者は、最近の研究成果に関して多くを学び、刺激を受けました。

 

講義するDryer氏

講義するDryer氏