全国スクールリーダー育成研修を開催しました。(2015.08.22-23)
2015.09.30
教育学研究科 教育実践コラボレーション・センター E.FORUMでは、2015年8月22日(土)・23日(日)に、人間・環境学研究科大講義室において「全国スクールリーダー育成研修」を開催しました。本研修は、全国の教職員ならびに教育委員会関係者を対象に、地域の教育改善・教育改革を担うスクールリーダーの育成と力量向上、そして教育研究開発のためのネットワーク作りを目的に2006年度から毎年開催しているものです。
1日目は、杉本均教授(教育学研究科)より「グローバル化する教育と留学概念の転換」、そして大山泰宏准教授(教育学研究科)より「児童期・青年期の発達と心の理解」と題した講義が行われました。また、西岡加名恵准教授(教育学研究科)の進行のもと、シンポジウム&ワークショップ「『E.FORUMスタンダード』を再検討する」を行いました。前半のシンポジウムでは、2014年に作成した「E.FORUMスタンダード(第1次案)」の改訂に向けて、八田幸恵准教授(大阪教育大学、国語科担当)、鋒山泰弘教授(追手門学院大学、社会科担当)、石井英真准教授(教育学研究科、算数・数学科担当)、大貫守さん(教育学研究科院生・日本学術振興会特別研究員、理科担当)、小山英恵准教授(鳴門教育大学、音楽・美術科担当)、北原琢也先生(教育学部非常勤講師、保健体育・技術家庭科担当)、そして赤沢真世准教授(大阪成蹊大学、英語科担当)よりそれぞれ提案がなされました。後半のワークショップでは、参加者は教科ごとのグループに分かれて、さらに議論を深めました。
2日目は、教育学研究科長 子安増生教授より「知力を測る――多重知能理論への道」と題した講演を行いました。また、E.FORUM創設10周年記念企画として、劇作家・演出家の平田オリザ教授をお招きし、「同僚・生徒とのコミュニケーションの取り方」と題したワークショップと講演が行われました。
参加者からは本研修の成果として、「ほかの学校の先生とポジティブな話をたくさんできたこと。一緒に来た同僚とも、ふだんは話さないことをたくさん話せた」、「どんどん変化していく教育現場で、しっかりと今を見極めて対応するために、学びを深め、課題を共有することができました」といった感想が寄せられました。
当日は、東は宮城県から西は長崎県まで延べ174名(1日目93名、2日目81名)の教職員や教育委員会関係者などが参加し、研修の最後には、子安研究科長より参加者に修了証書が手渡されました。