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生涯学習講演会「『学問』の世界への誘(いざな)い」を開催しました。(2016.02.21)

2016.02.24

教育学研究科では、野殿童仙房生涯学習推進委員会との共催で、2016年2月21日に、旧野殿童仙房小学校(京都府相楽郡南山城村童仙房)を会場として、生涯学習講演会「『学問』の世界への誘い」を開催しました。

この催しは、野殿・童仙房地域の住民の皆さんを主な対象として、江戸時代に民衆のなかから興隆した「学問」の姿を探求する目的で開催されました。

前半では、高野秀晴氏(仁愛大学人間生活学部准教授)により「『学問』の世界への誘いー石門心学にみる『学問』」と題した講演が行われました。これ は、現代の生涯教育・学習との共通点もあると言われている心学の創始者・石田梅岩の学問の世界を紹介するだけでなく、その弟子・手島堵庵が梅岩の教えをど のように伝えようとしたのかという、「教化」に関わるさまざまな事績を検討する内容でした。

後半では、教育学研究科・辻研究員の進行で、参会者が自己紹介をしながら、講演の感想を述べ合うとともに、そのなかで出された質問について、高野氏 が応答する形態で交流会を行いました。この交流会では、大阪で現在も続けられている心学講舎活動についての紹介もあり、石門心学と民衆教化との関係を考え る貴重な機会となりました。また、家庭や地域と学問(大学)との関係を問い直す発言をきっかけにして、最近の地域の様子に関する情報交換も行われました。

当日は、童仙房区からの参加者と大学関係者をあわせて21名が参加し、相互交流を深めました。アンケートでは「ためになった」という回答が最も多 く、「遠い世界のことだと思っていた学問が身近に感じられてよかった」「日常の関心そのままでした」などの記述回答も寄せられました。

講演する高野秀晴氏

講演する高野秀晴氏

参加者交流会の様子