京都大学 大学院教育学研究科 教育学部

　教育学研究科教育認知心理学講座では、学生、院生、教員、一般の方を対象に、2019年4月24日（水）17:00～18:00に教育学部本館2階216号室にてニュージーランド オークランド大学のPat Strauss准教授の講演会を開催しました。

Strauss氏は、ニュージーランドのオークランド大学 社会科学研究科の准教授で、南アフリカの出身でヨハネスブルグ大学にて博士課程は取得し、研究と出版目的のための英語（research interests include English for Research and Publishing Purposes (ERPP)を含む学術リテラシー、高等教育での学生の執筆、論文指導、第二言語教育、批判的思考といった分野がご専門です。

Strauss准教授は、「研究と出版のための英語：それは本当に目的に適しているか？」というタイトルで国際的な学術出版において英語の非母語話者が直面する難問について説明し、英語で出版する際の語学的要件について、英語による学術誌の査読者の意見をまとめたデータなど、最近の知見をご紹介いただきながら、議論を行いました。

　講演の後、聴講者との質疑応答やディスカッションが行われました。学内外から院生や一般市民など約２４名が参加し盛会のうちに終了しました。参加者は、国際的学術誌での発表を実際に試みた自らの経験や、英語を第二言語としている研究者が利用できるサポート、国際的学術誌の査読のプロセスに必要な変革、グローバルな研究・教育環境が世界中の現実や見解を表明に向けた調整の必要性などについて議論を交わし、刺激を受けました。

講演を行うPat Strauss氏

Pat Strauss氏と講演参加者