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教育学研究科附属臨床教育実践研究センター公開講座 「文化と無意識―精神分析は現代を生きる私たちにとってどのように役立つのだろうか―」(2024.11.3)

2025.03.31

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 臨床教育実践研究センターでは、年1回、深刻化する心理社会的問題への取り組みの一環として、現代人のこころの理解に主眼をおいた公開講座を開催しています。

 今年度は、イギリス精神分析協会の訓練分析家で、当センター客員教授のカナン・ナヴァラトナ先生を講師にお迎えし、113日(日)午後1時から4時まで、キャンパスプラザ京都 第1講義室で開催しました。心理臨床家や教育関係者、学生の方など、近隣から遠方まで多くのお申込みを頂き、約80名のご参加を賜りました。

 「文化と無意識―精神分析は現代を生きる私たちにとってどのように役立つのだろうか―」と題された講演では、初めに、私たち人間が本質的に葛藤しやすいものであり、それは人間関係や集団、社会、国家にまで波及しうることに触れられました。そうした葛藤や困難な感情に対して、精神分析的な考え方や洞察がどのように役立つのかという視点から、精神分析の基本的な定義や理論を紹介しつつ、集団療法やより大規模なグループへの応用について検討されました。

 講演後の質疑応答では、参加された方それぞれの現場に対する具体的な適用方法についての質問などもあり、フロア全体で精神分析的見解をどのように日常場面や支援の現場で役立てられるのかということを検討できる、貴重な機会となりました。
 参加者からのアンケートでも本講座は大変好評を頂きました。来年度以降も、現代社会の複雑なこころの問題を理解するための視点を一般市民に向けて広く提供し共に考えていく場となるよう開催していきたいと考えています。

全体写真


講演するカナン・ナヴァラトナ先生