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シンポジウム「万博学/Expo-logy」 ~「万国博覧会の戦後世界史」に向けて~ の開催について(2024.12.7~8)

2024.11.15

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  • 公開講座・シンポジウムのご案内

 

【概要説明】

 京都大学大学院教育学研究科佐野真由子教授が主宰する万博学研究会は、標記シンポジウムを令和61278日に開催しますので下記のとおりお知らせします。(詳細はPDFファイルご参照)

万博学研究会https://cp.educ.kyoto-u.ac.jp/expo-logy/)は、2010年の発足以来、万博を結節点とする広範な学際研究を実践し、「万博学」という研究視座を打ち出しました。これは、万国博覧会という170年続いてきた世界最大の公式催事の諸側面を多角的に掘り下げ、それをレンズとして、各時代の人間たちの歩み、蠢きを赤裸々に明るみに出そうとする、「新しい世界史の方法」とも称すべき試みです。

研究会の構成メンバーには狭義の研究者だけでなく、博覧会他の現場で活躍する学芸員、プロデューサー、また政府職員などを含み、年4回の研究会合は多数のゲストやオブザーバーを迎えて行います。

2015年に共同研究成果論集『万国博覧会と人間の歴史』、2020年に『万博学―万国博覧会という、世界を把握する方法』(いずれも佐野真由子編、思文閣出版)を世に送り、さらに研究成果のよりタイムリーな社会発信を企図して、202212月、ジャーナル『万博学/Expo-logy』(年1回)を創刊しました。

万博を統括する国際機関BIE(在パリ)、BIEの公式博物館World Expo Museum(在上海)とも交流を重ね、日本に存する万博研究の拠点と見なされています。

 

本シンポジウムには、当日発刊されるジャーナル『万博学/Expo-logy』第3号までの執筆陣(政治史、宗教史、音楽史、メディア史、科学史、外交史、経済史、等々・・・)が結集し、「万博学」のエッセンスを伝えます。

 2025年の大阪・関西万博を前に、万博への学術的アプローチの存在を広く知っていただき、いわゆる「機運醸成」や直接的な運営批判とは一線を画した議論の深まりに貢献できれば幸いです。

 

            記

1. 開催日時: 令和6年12月7日(土)14:00~17:50(第Ⅰ部)
                 18:302000(第Ⅱ部)
            12月8日(日)10001200(第Ⅲ部)

2. 場  所: グランフロント大阪北館タワーC 8F
                ナレッジキャピタルカンファレンスルームタワーC

3. 対  象: どなたでも参加できます

4. 参 加 費 : 無料(ただし第Ⅱ部のみ、お弁当・お茶代実費1,100円)

5. 定  員: 第Ⅰ・Ⅱ部190名、第Ⅲ部50名(先着順)

6. 備  考: 申込み方法はPeatix専用サイトからお願いいたします。
        https://expo-logy202412.peatix.com/

 

【プログラム】

127() ナレッジキャピタル カンファレンスルームC01+02

13:30     開場・受付開始

14:00     挨拶(万博学研究会代表 佐野真由子)

I

14:10~15:45 1セッション「大阪万博前後の世界と日本」 

 報告1 沖縄国際海洋博覧会と平和祈念公園の成立  君島彩子(和光大学表現学部講師) 

 報告2 皇室・王室と万国博覧会  牧原出(東京大学先端科学技術研究センター教授) 

 報告3 万博から読み解く欧州統合―EUの「結集」に至る経緯とその背景  

 能勢和宏(立命館大学文学部准教授) 

 報告4 パビリオンと音楽―戦後の万博における前川國男

 井上さつき(愛知県立芸術大学名誉教授) 

 コメント 福間良明(ゲスト/立命館大学産業社会学部教授) 

 ❖パネル討論  ファシリテイター 飯田豊(立命館大学産業社会学部教授)

16:15~17:50 2セッション「万博が映した脱植民地化と冷戦の時代」 

 報告5 戦後万博に見る科学技術国家の自画像有賀暢迪(一橋大学言語社会研究科准教授)

 報告6 カナダ史と万国博覧会―モントリオールと大阪にみる脱自治領化と脱植民地主義の表象

 鈴木健司(同志社女子大学表象文化学部教授) 

 報告7 万博と「植民地なき世界」―国際博覧会条約1972年改正

 佐野真由子(京都大学大学院教育学研究科教授) 

 報告8 対峙と売込み―冷戦期万博における東側陣営の二重戦略

 市川文彦(フランス国立社会科学高等研究院Senior Fellow) 

 コメント  池田亮(ゲスト/東北大学大学院国際文化研究科教授) 

 ❖パネル討論  ファシリテイター 岩田泰(公益社団法人2025年日本国際博覧会協会経営企画室長)

II18:30~20:00 QA~懇談セッション

128() ナレッジキャピタル カンファレンスルームC01

9:30     開場・受付開始

III

10:00~12:00 総合討論「万博学の可能性」

 

本件連絡先:京都大学 教育学研究科
(氏名) 佐野真由子
〒606-8501 京都市左京区吉田本町
E-mail:  sano.mayuko.7s(at)kyoto-u.ac.jp ((at)は@に変換してください。)