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『返校』上映会&アフタートーク(2023.12.21)

2024.03.28

  • 大学院受験生・研究者の方へ
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2023年1221日(木)、法経11番番教室で「『返校』上映会&アフタートーク」を開催しました。

この「『返校』上映会&アフタートーク」は、自主講座「認識台湾」第4回企画として、京都大学の学生・教職員と市民を対象に、日本ともかかわりの深い台湾の現代史を学ぶことを目的に開催したものです。

前半では、1950年代の台湾の恐怖政治をホラータッチで描いた映画『返校~言葉が消えた火』(2019年製作/103分/台湾)を上映しました。

後半では、森川輝一氏(京都大学法学研究科教授)の進行のもとに、岡真理氏(早稲田大学教授)、中村一成氏(フリージャーナリスト)と駒込武氏(京都大学教育学研究科教授)でアフタートークを行いました。

アフタートークでは「白色テロ」と呼ばれる恐怖政治の時代における「密告」「裏切り」という問題を世界史的視野から考察すると同時に、映画の最後に厨川白村『苦悶の象徴』が登場することにもかかわらせながら、「自由」への希求を根絶やしにしようとする力と、これに抗する力とのせめぎあいについて議論を展開、フロアーからは台湾の留学生が自らの祖父が「白色テロ」に直面した経験について語りました。全体として、人間にとって「自由」の大切さを再認識する重要な機会となりました。

当日は、学生や市民など約80名が参加し、盛会のうちに終了しました。

 アフタートークの模様は、下記のユーチューブのサイトで一般公開しています。

 https://youtu.be/1NwHhhmrrTE?feature=shared

アフタートークで語る岡真理氏