京都大学 大学院教育学研究科 教育学部

　教育学研究科教育認知心理学講座の高橋が，202３年4月１４日（金）5限の時間帯に，本学・吉田キャンパス内において，滋賀県立膳所高等学校の生徒15名の皆さんを対象とした特別授業を実施しました。
　当日は，京都大学で学ぶことのできるさまざまな心理学について概観したのち，今回のテーマであるふたごの方々を対象とする研究（行動遺伝学）において重要な概念である「分散」（個人差）について説明を行いました。その後，人間の認知・行動的な特徴の個人差の発生に寄与する遺伝と環境の影響について説明し，統計学的に遺伝と環境の影響を切り分けて考えることのできる行動遺伝学という学問について詳しく紹介しました。参加した生徒さんたちからは，「遺伝を制御した上で環境の影響をみるという点に興味を持った」，「遺伝と環境どちらが与える影響が大きいのか普段ふと思う疑問に対して統計的な面から迫っていける手法がおもしろかった」などの感想をお寄せいただきました。

特別授業当日の様子