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教育学研究科附属臨床教育実践研究センター主催 第23回公開講座 「AIとデートする?-デジタル時代の人間関係についてのユング心理学的考察-」(2026.3.15)

2026.04.01

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 臨床教育実践研究センターでは、年に1回、深刻化する心理社会的問題への取り組みの一環として、現代人のこころの理解に主眼をおいた公開講座を開催しています。

 今年度は、精神科医・ユング派分析家としてご活躍されている、当センター客員教授の鄧 惠文先生を講師にお迎えし、315日(日)午後1時から4時まで、キャンパスプラザ京都 第1講義室で開催しました。心理臨床家や教育関係者、学生の方など、様々な地域の幅広い年代の方から多数のお申込みをいただき、約70名のご参加を賜りました。

 「Better Date with AI? A Jungian Reflection on Relationships in the Digital Era-」(邦題:AIとデートする?-デジタル時代の人間関係についてのユング心理学的考察-)と題された講演では、はじめに、古代の人形からロボット、さらに近年急速に普及しているAIに至るまで、人間が作り出してきたものの変遷を辿り、人間は何を求めてそれらを創造してきたのかが検討されました。さらに、生成AIをパートナーとして結婚した女性のニュース等、具体的なトピックを挙げながら、AI普及の背景にある現代人の心の特徴を考察していきました。個々人に合わせて最適化されるAIは、本当の意味での“他者”にはなり得ないことや、時には葛藤や苦しみが生じる、生身の他者との関わりの意味などについて、ユング心理学的な観点から示唆をいただきました。

 講演後の質疑応答では、現代人の心とユング心理学の接点について理解を深めるような質問や、現代において親密な関係を築くことについての質問が出され、具体的な例を交えてディスカッションが行われました。

 参加者からのアンケートでも、本講座は大変好評をいただきました。来年度以降も、現代社会の複雑なこころの問題を理解するための視点を一般市民に向けて広く提供し、共に考えていく場となるよう開催していきたいと考えています。

会場の様子


ご講演される鄧惠文先生(左)