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令和7年度膳所高等学校生徒向け公開講座(前期)総合・人間科学Aコ-ス『ひとのこころとからだの行動遺伝学』(2025.5.2)
2025.07.22
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教育学研究科 教育認知心理学講座 では,高橋雄介准教授が,2025年5月2日(金)5限の時間に,本学吉田キャンパス内において,滋賀県立膳所高等学校1・2年生の生徒15名を対象とした授業を実施しました。この特別授業は,膳所高校–京都大学の高大連携に関する特別協定に基づいて行われているものです。
当日は,人間の心理的・社会的・身体的な特徴には個人差があり,その個人差の発生には遺伝と環境の両方が影響していることを講義したうえで,遺伝子を直接的に観察することなく,統計学的に遺伝と環境の影響を切り分けて考えることのできる行動遺伝学という学問を紹介し,遺伝を通して視る環境の影響や環境を通じて視る遺伝の影響という考え方について高校生の皆さんと一緒に考えました。参加した生徒さんたちからは「遺伝と環境の相互作用という視点から個人差を捉える考え方が新鮮だった」「平均値ではなく分散に注目することで、より深い分析が可能になるという視点が印象に残った」「心理学が統計学や生物学と密接に関わる学問であることに驚いた」などのご感想をお寄せいただきました。