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高大連携 高校生向け特別授業「図書館の歴史と多様性」(2024.11.29)

2025.03.18

  • 大学院受験生・研究者の方へ
  • 一般の皆様へ
  • 在学生・卒業生

 教育学研究科教育社会学講座の図書館情報学研究室では、20241129日に、高大連携特別講義を実施しました。本講座の福井佑介准教授が授業を担当し、滋賀県立膳所高等学校の高校生28名が受講しました。

 当日は、西洋や日本の図書館の歴史を扱いながら、図書館における「公開」の在り方の変遷を解説し、概念の変化や歴史解釈の多様性についての理解を深めました。あわせて、現在の国内外の図書館における様々な取り組みを紹介することで、現代社会の中の図書館の意義について検討しました。

 授業終了後には、「図書館の歴史についてお話を聞いていて、それだけ積極的に知識を得ようとしている人がずっと前からいたのだということに驚きました。また、私は高校の社会の授業で選択している日本史と世界史の繋がりがあまり感じられていなかったのですが、図書館の比較を通して繋がりを垣間見ることができて、視野が広がったように思いました」、「図書館は、民衆が情報を取得できる場所を整備して知る権利を守るという理念のもとで作られたことを知り、大変合理的で納得できると思った。また、かつての図書館は、その構造が身分階級と結びついていたことが大変興味深かった。」、「高校の歴史の授業では、政治史、文化史を主に扱いますが、図書館情報学はこれらの歴史学も網羅しているなと感じました。地域ごと、また時代ごとに図書館の設定や意義が大きく異なることも、当時の時代背景が反映されているからであり、まるで図書館はその時代の社会そのものだなと実感しました。」といった感想がありました。

参加者に意見を求める様子