各自の研究関心にそって、関連領域の最新の国際誌を選択します(英書検索、収集スキル)。
発表者はパワーポイント等を使い、参加者に「わかりやすく・論理的に・時間厳守で」内容を発表します(プレゼンテーションスキル)。
参加者は全員、当該の論文を事前に読むことを前提として参加します(読解スキル)。発表、質疑応答、議論は、すべて英語でおこないます(スピーキングスキル)。
各自の関心を発表し、互いに共通するテーマを探ります。その過程で、関連領域の先行文献を各自が検索、収集、学習します。いくつかの文献をとりあげて、担当者を決めて発表してもらい、参加者全員で議論します。
夏休み前までにグループ単位で共通のテーマを設定し、研究計画を立案し、共同研究に着手します。その過程では、学内外のフィールドでの資料収集、分析、結果のまとめ、報告書を作成する力を養成します。資料の統計的解析、結果の表や図の作成など論文作成に必要な基本的スキルを身につけます。
人間はきわめて社会的な動物です。生後直後から、さらには胎内にいる頃から、人間は他者から積極的な関与を受け、他者に関与を求めます。そして、それは生涯にわたって継続します。
この講義では、人間を特徴づける心が「いつ」「どのように」芽ばえ、そして、「なぜ」そのように発達していくのかについて、最新の研究成果の紹介を交えながら概論します。その際、2つのアプローチから人間の心の特性とその成り立ちについて考えます。
ひとつは、人間の心のはたらきの生物学的、進化的基盤とその適応的意義を、他の霊長類との比較によって明らかにする方法論、もうひとつは、その成り立ちを他者、社会との相互関係において捉えなおす見方です。人間として生まれ、人間らしく生きていくとはどのようなことなのか、人間は、社会・文化的な存在として生きるために、心をどのように育むべきなのか。さらにその歩みを目指して、人間はどのように互いに支え合っていくことができるのか。
この時間に、こうした問いに対する答えを自ら模索してもらいたいと思っています。
その他、明和研の研究生、大学院生、学部生をはじめとする学内外の同志が集まり、各自の研究活動の経過を報告したり、関連する論文を読み込んで議論したりする活動も定期的におこなっています。