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図書館情報学研究室について

  • 図書館情報学は、情報の生成、流通、組織化、保存、利用を広く扱う学問であり、このプロセスと歴史的に深く関わり続けてきた「図書館」現象を中心に据えて検討していく領域です。決して司書資格や図書館の運営原理といった狭い関心にとどまるものではなく、「図書館」現象の社会文化的な価値や人の情報探索行動などを広く問うものです。情報流通量が爆発的に増加し、情報へのアクセスが多様化する「現在」を相対化させるという意味でも、更なる発展が期待される学問領域です。
  • このような認識に基づき、京都大学大学院教育学研究科の図書館情報学研究室は、教育社会学講座の教育文化学コースに属しています。なお、この研究教育組織上の位置付けのために、研究手法が社会学的なアプローチに限定される、というわけではありません。むしろ、所属の学部学生・大学院生には、研究科内外の様々な学問領域に触れることができる京都大学の環境を最大限に活かして、各自の研究に即した手法や発想を用いることを推奨しています。研究対象についても制限はなく、扱う館種はもちろん、読書や知識の在り方など、各自の問題関心に即した対象を自由に選択して、研究を深めていくことになります。ちなみに、担当教員は、歴史的な視座から「図書館」現象を支える思想や規範を研究したり、法的な視座から制度論的な検討を行ったりしています。

大学院課程の目的

  • 大学院課程としての本研究室の目的は、研究者の養成です。つまり、新規性と意義の両方を備えた学術研究を行い、継続的に成果をアウトプットできるようになるための訓練の場です。特に、「研究者養成プログラム」では、特別な事情がない限り、基本的に修士課程の2年で修士論文を書き上げ、博士課程に進学した場合は、博士課程の3年で博士論文を完成させて学位を取得することを前提としています。継続的な研究とアウトプットが欠かせません。
  • 言うまでもなく、カルチャーセンターやOJTとは異なる場であり、価値観の注入や職務上の技量の向上を目指す専門職教育とも性格を異にします。個人的な興味関心を満たすことに終始する好事家的な「研究」や、特定の実践を単純に称揚する運動論とは根本的に相容れません。

受験を希望される方に

  • 大学院課程・科目等履修生・研究生・学士入学などの制度や入試の概要および過去問の入手については、教育学研究科のウェブページを参照してください。また、所属の院生や担当教員と直接相談する機会として、京都大学大学院教育学研究科の入試説明会(毎年6月)を設けていますので、そちらを活用してください。
  • 留学生が本学の研究生または大学院生を志望する際には、京都大学アドミッション支援オフィス(Admissions Assistance Office, AAO)での手続きが必要です。当研究室が設定する基準を満たさないなど、予備的な審査手続きに合格しない場合もあります。

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