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大学院受験生・
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教員一覧

教育⽂化学コース

佐藤 卓己(さとう たくみ)教授

メディア文化学:メディア史・広報学・社会教育学

公共空間におけるメディアの機能変化を歴史的に研究している。現在進行中の主な研究対象は、①政治プロパガンダの比較研究、②世論調査報道と合意形成メカニズムの分析、③青年文化と教養の変容、④うわさや流言など「あいまい情報」のメディア史など。 主要業績:『「キング」の時代―国民的大衆雑誌の公共性』(岩波書店、サントリー学芸賞)、『言論統制―情報官・鈴木庫三と教育の国防国家』(中公新書・吉田茂賞)、『テレビ的教養―一億総博知化の系譜』(NTT出版)、『輿論と世論―日本的民意の系譜学』(新潮選書)、『「図書」のメディア史―教養主義の広報戦略』(岩波書店)、『青年の主張:まなざしのメディア史』(河出ブックス)など。

岡邊 健(おかべ たけし)教授

教育社会学:非行と逸脱の社会学・犯罪学

犯罪や少年非行について、社会学的観点から研究している。近年取り組んでいるのは、①非行からの離脱(desistance)のプロセスに関する研究、②非行の原因・要因に関する国際比較を含む研究、③一般市民の法意識に関する研究、④警察官による市民接触行動の規定要因とインパクトに関する研究などである。著書に『犯罪・非行からの離脱(デジスタンス)』(編著、ちとせプレス)、『犯罪・非行の社会学〔補訂版〕』(編著、有斐閣)、『犯罪学リテラシー』(共著、法律文化社)、『現代日本の少年非行』(現代人文社)などがある。

竹内 里欧(たけうち りお)准教授

教育社会学:文化社会学・歴史社会学

①ナショナリズムと「文明化」の相克・融和のメカニズム:近代国民国家において「真に文明化された理想的自己像」のイメージ形成をめぐっておこった現象にいかなる特徴があるかについて、比較の視点を交えつつ、歴史社会学的分析を行っている。 ②子供と家族をめぐる文化:大正・昭和初期都市新中間層と児童文学の関係について、文化社会学的分析をすすめている。

福井 佑介(ふくい ゆうすけ)准教授

図書館情報学:図書館史、図書館思想、図書館制度論

図書館はどうあるべきか、という言説を含め、情報や資料の取り扱いに関する思想や制度に焦点を当てて研究を行っている。そこでは、現在の議論を相対化させるために、歴史的な方法論を採用している。具体的な研究テーマは次に示す通りである。①図書館界の自律的規範の生成過程、②日米の図書館裁判にみられる法的判断と図書館思想との比較検討、③戦後図書館界の歴史的展開に関する実証的研究。 主要業績:『図書館の倫理的価値「知る自由」の歴史的展開』(松籟社、日本図書館情報学会賞)、「図書館の倫理的価値の展開と限界」『図書館界』64巻6号(日本図書館研究会「2013年度図書館研究奨励賞」受賞)など。

藤間 公太(とうま こうた)准教授

教育社会学:家族社会学、福祉社会学

子どものケアをめぐる政策が顕在的、潜在的に想定している家族主義を問題化し、どのようにケアの責任や負担を社会で分担するのが公正なあり方なのかを考えている。近年取り組んでいるのは、児童虐待相談記録の分析を通じた養育困難の背景についての研究、社会的養護の体制についての日本とイタリアの比較研究などである。著書に『代替養育の社会学――施設養護から〈脱家族化〉を問う』(単著、晃洋書房)、『児童相談所の役割と課題――ケース記録から読み解く支援・連携・協働』(監修著、東京大学出版会)など。