本講座は、教育文化学コースと比較教育政策学コースから成っている。

教育文化学コース

  1. 文化社会学・歴史社会学分野
    家庭・学校・メディア空間の中で、子どもや若者をめぐる文化や教育がどのように存在し、また変化しているか、さまざまな教育現象を通して文化社会学的・歴史社会学的方法から解明している。社会化、感情、相互行為等の理論的検討から学生文化、教養、マナー、学校問題、文化格差等の実証研究も行っている。
  2. 社会調査・経験社会学分野
    社会調査データの収集・整理・分析を基本とした経験社会学的手法を用いて、日本社会のみならず国際社会の変化と教育現象との関係を研究している。いじめをはじめとする学校内外の青少年問題・逸脱現象の態様と生起メカニズム、生育環境と犯罪・非行キャリアの関連、社会階層と教育、教育と職業キャリアが主なテーマである。
  3. メディア文化論・図書館情報学分野
    メディア社会とも情報社会ともいわれる現在,情報リテラシーは生涯学習社会の基盤である。メディア現象から社会と文化を読み解くメディア文化論は、世論を生み出す社会空間における多様なメディアの影響を時系列的に分析する研究を行っている。図書館情報学は、情報の生成や流通、消費を広範囲に扱う学問領域である。特に歴史の視座から、図書館現象を支える思想や規範、制度論、読書のあり方に関する研究を行っている。

比較教育政策学コース

  1. 比較教育学分野
    国際的ないし世界的視野に立って、各国・民族の教育制度、政策、実践、理論について比較考察をしている。各国別の調査研究のみならず、国家体制の転換や社会状況の変化に伴う教育制度の変容などに関する比較分析を行っている。また、国境を越えた教育現象、トランスナショナルな高等教育についても比較研究を推進している。
  2. 教育行政学分野
    公教育を支える教育行政の役割、組識、基本原理、理論、関連法規・財政ならびに諸政策や制度設計などを対象とする研究分野である。政策科学的視点から教育組織体における政策形成・実施過程・評価のシステムを解明する。様々な段階・領域における教育システムの改善をめざし、現状分析、歴史研究・比較研究などにより、法制度・財政を含む教育政策提言の基礎となる研究を行っている。
  3. 文化政策学・社会教育学分野
    今日の教育は、学校教育や家庭教育の枠を超えて生涯にわたり継続されている。こうした生涯学習社会の要請に応えて、文化政策学はグローバルなパブリック・ディプロマシー(広報文化外交)からローカルな地域振興政策にいたるまで幅広い文化領域を研究する分野である。社会教育学は個人や集団の多様な学びや経験、人間の形成・相互関係などに注目した研究を行っている。

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教育・社会・文化
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京都メディア史研究年報
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compoli-hp-s
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「刑罰に関する意識についての全国世論調査」のお願い

京都大学大学院教育学研究科 教育社会学講座 岡邊健研究室で「刑罰に関する意識についての全国世論調査」を実施します。ご協力よろしくお願いします。

実施期間 2021年7月10日~11日
調査実施委託機関 株式会社 社会調査研究センター

 

杉本 均(すぎもと ひとし)教授

比較教育学分野:教育と国際関係(東南アジア)

マレーシアを中心としたアジアの教育について比較教育学的な研究を行っている。マレーシア・マラヤ大学と英国・レディング大学への留学経験から、国境を越えた教育現象、トランスナショナルな高等教育についても関心を持っている。近年はブータン王国の教育についてのフィールド調査を行い価値教育・宗教教育についての研究も勧めている。最近の業績としては「トランスナショナル高等教育の国際比較」(東信堂2014年)、「ブータン王国の教育変容―近代化と「幸福」のゆくえ」(岩波書店2016年)などがある。

E-Mail:sugimoto

佐藤 卓己(さとう たくみ)教授

メディア文化学:メディア史・広報学・社会教育学

公共空間におけるメディアの機能変化を歴史的に研究している。現在進行中の主な研究対象は、①政治プロパガンダの比較研究、②世論調査報道と合意形成メカニズムの分析、③青年文化と教養の変容、④うわさや流言など「あいまい情報」のメディア史など。
主要業績:『「キング」の時代―国民的大衆雑誌の公共性』(岩波書店、サントリー学芸賞)、『言論統制―情報官・鈴木庫三と教育の国防国家』(中公新書・吉田茂賞)、『テレビ的教養―一億総博知化の系譜』(NTT出版)、『輿論と世論―日本的民意の系譜学』(新潮選書)、『「図書」のメディア史―教養主義の広報戦略』(岩波書店)、『青年の主張:まなざしのメディア史』(河出ブックス)など。

Homepage: https://satotakumi60.wixsite.com/mysite
E-Mail: sato

南部 広孝(なんぶ ひろたか)教授

比較教育学分野:高等教育改革の国際比較

高等教育改革に関する国際比較研究を進めている。最近は、東アジア諸国における大学入学者選抜制度の改革や国家体制の転換に伴う高等教育の変容、教育制度の国際転移と土着化などに関心を持っている。業績としては『中国高等教育独学試験制度の展開』(東信堂、2009年)、『東アジアの大学・大学院入学者選抜制度の比較―中国・台湾・韓国・日本―』(東信堂、2016年)、『付加的プログラムの展開から見たアジアの大学教育』(共編著、広島大学高等教育研究開発センター、2017年)などがある。

佐野 真由子(さの まゆこ)教授

文化政策学:文化交流史・外交の文化史、国際文化論

幕末の開国以来、近代日本の国づくりは、国際社会のなかで日本文化の将来をどう構想し、どう立ち上がらせていくかという選択の連続であり、その意味で、政治・外交や経済活動を含め、広義の文化政策にほかならなかった。各時代にそうした営みを最前線で担った人々に注目する 歴史研究を軸に、文化政策の諸分野における実務経験をも踏まえながら、制度論に陥らない「大きな文化政策学」の構築をめざしている。近著に、『幕末外交儀礼の研究――欧米外交官たち の将軍拝謁』(思文閣出版2016)、『万国博覧会と人間の歴史』(編著、同 2015)など。

服部 憲児(はっとり けんじ)准教授

教育行政学分野:教育の改善と教育政策

教育を改善するための方策について、教育政策の視点から研究を進めている。欧米(主にフランス)における高等教育の大衆化に伴う諸問題への対処法、日本の大学現場における教育改善の取り組みなどに関心を持っている。近年の成果としては『フランスCNEによる大学評価の研究』(大阪大学出版会、2012年)、『大学を変える、学生が変える』(共著、ナカニシヤ出版、2012年)、『教育行政提要(平成版)』(共著編、共同出版、2016年)などがある。

E-Mail:hattori

竹内 里欧(たけうち りお)准教授

教育社会学:文化社会学・歴史社会学

①ナショナリズムと「文明化」の相克・融和のメカニズム:近代国民国家において「真に文明化された理想的自己像」のイメージ形成をめぐっておこった現象にいかなる特徴があるかについて、比較の視点を交えつつ、歴史社会学的分析を行っている。
②子供と家族をめぐる文化:大正・昭和初期都市新中間層と児童文学の関係について、文化社会学的分析をすすめている。

岡邊 健(おかべ たけし)准教授

 教育社会学:逸脱研究・犯罪社会学

犯罪や少年非行について、社会学的観点から研究している。近年取り組んでいるのは、①非行からの離脱(desistance)のプロセスに関する研究、②非行の原因・要因に関する国際比較を含む研究、③一般市民の法意識に関する研究、④警察官による市民接触行動の規定要因とインパクトに関する研究などである。著書に『犯罪・非行の社会学〔補訂版〕』(編著、2020年、有斐閣)、『犯罪学リテラシー』(共著、2017年、法律文化社)、『現代日本の少年非行』(2013年、現代人文社)などがある。

開沼 太郎(かいぬま たろう)准教授

教育行政学分野:教育の情報化政策や教職教育、教育財政

教育の情報化政策を中心に、私学助成制度などの教育財政や法制度、校種間・学年間等の接続性を意識したカリキュラム・マネジメントをはじめとした教職教育等の政策課題に関心がある。
近年の成果としては『教育法規スタートアップ・ネクスト~Crossmedia Edition』(共編著、昭和堂、2019年)、『新・教職教養シリーズ2020 第14巻 教育経営』(共著、協同出版、2017年)、『幼小連携カリキュラムのデザインと評価』(共著、風間書房、2014年)などがある。

福井 佑介(ふくい ゆうすけ)講師

図書館情報学:図書館史、図書館思想、図書館制度論

図書館はどうあるべきか、という言説を含め、情報や資料の取り扱いに関する思想や制度に焦点を当てて研究を行っている。そこでは、現在の議論を相対化させるために、歴史的な方法論を採用している。具体的な研究テーマは次に示す通りである。①図書館界の自律的規範の生成過程、②日米の図書館裁判にみられる法的判断と図書館思想との比較検討、③戦後図書館界の歴史的展開に関する実証的研究。
主要業績:『図書館の倫理的価値「知る自由」の歴史的展開』(松籟社、日本図書館情報学会賞)、「図書館の倫理的価値の展開と限界」『図書館界』64巻6号(日本図書館研究会「2013年度図書館研究奨励賞」受賞)など。