心理教育相談室における相談活動を基礎として、教育委員会、大学等の研究機関、専門機関、国内外の専門家との幅広い連携のもと、高度に専門的な心理臨床実践とこころの問題に関する先進的研究を推進している。また、心理臨床の専門家や教員を対象に、心理・教育上の現代的問題や、それらにアプローチしうる新たな現場体制づくりに関する、先進的研究発表や高難度の事例検討を含むリカレント教育研修、また、市民や教育関係者、心理臨床家を対象として、こころを中心とする生涯学習と最先端の専門的知見を提供する公開講座等をおこなっている。

附属臨床教育実践研究センターのHPはこちら

岡野 憲一郎(おかの けんいちろう)教授

臨床心理実践学:心理療法、精神力動学

精神科医および精神分析家として、米国での17年を含む長年の臨床経験を有する。特にPTSDや解離性障害、人格障害、社交恐怖症、などの治療経験が多く、これらの経験をもとに、大学院で臨床心理士として必要な精神医学的、分析学的な知識および考え方について教育を行う。

松下 姫歌(まつした ひめか)准教授

臨床心理実践学:心理臨床におけるイメージと心的体験のリアリティに関する研究、
およびその心理臨床実践上の深化

心理臨床の現場で生じる事象や言動、描画、箱庭、夢等の表現について、それらに含まれるイメージとその心的体験のリアリティの性質を捉えうる視点を研究する。
そのような視点の発掘によって、心自身の求める方向性を見出し、心自身のもつスーパーヴィジョン機能を生かすことが可能になるプロセスとメカニズムについて、心理臨床実践と臨床心理学的検証を通じて考察し探究する。

豊原 響子(とよはら きょうこ)特定助教

臨床心理実践学:心理療法、心理臨床における身体性

心理臨床と物語や物語ることとの関連に関心があり、なかでも老いゆく人や病いを抱える人の「自分の物語」の生成プロセスについて、心理臨床実践と調査研究の両面から探求を進めている。また、生きるうえでの基盤となる身体や場にも関心を持っており、心理療法における箱庭や夢などのイメージと身体との相互作用や、文化や歴史が個人や集団に及ぼす意識的・無意識的な影響についても検討している。理論と実践との往還を重ねながら、心理臨床の場においていかにして創造性が生まれ展開していくのか、考察を深めていきたい。