本講座は、教育方法と発達教育の二つの分野を含む。両分野とも、フィールドワークを重視していることが特徴である。教育方法分野は、初等・中等教育を中心的対象としつつも、就学前から高等教育に亘る全過程でのカリキュラム、および指導方法と教育評価に関する理論構築を目指している。発達教育分野は、発達科学のアプローチから人間の発達原理を解明し、新たな人間発達のモデルを構築するとともに、それを基盤とした発達障害の科学的理解を目指している。

明和 政子(みょうわ まさこ)教授

発達科学・比較認知科学:人間の心の発達とその進化史的基盤

人間の形態的な特徴と同様、目には見えない人間の心のはたらきも、進化的淘汰の産物です。人間らしい心とはどのようなものか(what)を知るには、それが「いつ(when)・どのように(how)・なぜ(why)生まれてくるのか」を明らかにする必要があります。私は、人間の心の発達とその進化史的基盤を、個を取り巻く他者、社会、文化との関係において解き明かそうとしています。おもな著書に『なぜ「まね」をするのか(河出書房新社)』『心が芽ばえるとき(NTT出版)』『まねが育むヒトの心(岩波書店)』など。

Homepage:  http://myowa.educ.kyoto-u.ac.jp/

西岡 加名恵(にしおか かなえ)教授

教育方法学:カリキュラム論、教育評価論

学校のカリキュラム(教育課程)は、社会に存在する文化から次世代に伝えたい部分を選び取って組み立てられる。そのような選び取りがどのように行われているか/行われるべきかに関心を持っている。英米における実態調査や、日本の学校でのアクション・リサーチ(開発研究)を進めている。主な著書に、『教科と総合学習のカリキュラム設計』(単著、図書文化)、『「資質・能力」を育てるパフォーマンス評価』(編著、明治図書)などがある。

E-Mail:nishioka

石井 英真(いしい てるまさ)准教授

教育方法学:学力論、授業論、教育評価論

日米のカリキュラム研究、授業研究の蓄積に学びながら、学校で保障すべき学力の中身とその形成の方法論について理論的・実践的に研究している。特に、授業を硬直化させるのではなく、むしろ柔軟で創造的なものにするような、目標の明確化とそれに基づく評価のあり方について考えている。主な著書に『現代アメリカにおける学力形成論の展開』(単著・東信堂)、『今求められる学力と学びとは』(単著・日本標準)などがある。

E-Mail:ishii

森口 佑介(もりぐち ゆうすけ)准教授

 発達認知科学、発達心理学、セルフコントロール、想像力

ヒトに特徴的な心の特質が個体発生の中でいかに出現するか、その生物学的な基盤はいかなるものであるかを解明したいと考えています。特に,セルフコントロール能力と想像力に焦点をあて、乳幼児期や児童期、青年期におけるこれらの能力の発達的変化を,行動観察,行動実験,視線計測,脳機能計測などの発達認知神経科学の手法を用いて検討しています。主な著書は、『おさなごころを科学する』(新曜社)など。

E-Mail:moriguchi
Homepage: https://sites.google.com/site/moriguchichildlab/

BUTLER David(バトラー デイヴィッド) 特定助教

 神経科学、発達・比較心理学、社会的心の発達と進化

私は、自己意識や偏見のような重要な心理学的能力の発達的・進化的起源に関心があります。子どもや他の動物(例えば、チンパンジー)を対象に研究することによって、いかに、なぜこのような能力が進化したかを理解したいと考えています。

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