ホーム > 教育活動 > 研究開発コロキアム

Last-Modified: 08-Mar-16 23:38:48. JST

ナラティヴデータに対する多角的検討


研究代表者:黒田真由美
研究メンバー:家島明彦・浦田悠・荘島幸子・竹家一美・平川祥子・岩井泰穂・木戸彩恵・塚本朱里・米田量・西山直子

研究概要
1.研究目的
 質的データの分析のプロセスにおいては、多様な解釈の可能性を自覚しながらも、自らの解釈の必然性を見出すということが必要となる。また研究プロセスだけではなく、研究法の学びとしても、多様な解釈の可能性を自覚的に検討することが求められる。そのためには、データ分析の過程で多様な視点への気づきを促し、それを共有するような場を持つことが有効であろう。
 そこで、本研究では、質的研究を行っている学生のフィールドから持ち寄られた生のナラティヴデータを共有し、お互いに検討しあうことによって、質的研究の分析のあり方と、その学びについて考えてみたい。
2.研究方法
 研究会での活動としては、事例検討セッションの形式をとる。各学生が、それぞれのフィールドにおけるナラティヴデータを、研究倫理に配慮しつつ持ち寄り、その分析過程を共有したうえで、それぞれの参加者が、積極的にそのデータの解釈の多様性についての議論を行う。ここで言うナラティヴは、インタビューや日常場面における人々の語り、およびそれを加工したものを指す広い概念として捉える。
 セッション後には、そこで得られた気づきについて、発表者や参加者同士でフィードバックをすることにより、その後のセッションも生成的に組み立てていく。
3. メンバーの役割
 メンバーは、発表者・参加者ともにセッションに積極的に参与し、メンバー間のコミュニケーションを深めることによって、ナラティヴデータの分析の多様な可能性を見出すことが目的である。そのため、参加者は発表者の解釈に正誤を判定するのではなく、分析者の解釈を追体験することを通して双方の視点の相対化を目指す。これにより、発表者は自らの解釈の背景や立ち位置を理解し、参加者は、次の自身への研究の可能性を探ることを目標とする。
4.予想される成果
 この研究によって、ナラティヴデータの分析において、データから何をいかに読み取るのか、そこにはどのような視点が含められているのか、ということを反省的に検討することを通じて、質的研究における学びと、データ分析の視点の在り方の可能性を提示することができると考えられる。

Page Top