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Last-Modified: 08-Mar-10 00:17:35. JST

心理臨床における箱庭を介したかかわりに関する研究-特別養護老人ホームでの調査から-


研究代表者:加藤奈奈子
研究メンバー:大石真吾・佐々木麻子・山本尚代

研究紹介
 近年、学校現場・医療福祉現場など様々なフィールドに入り心理的援助を行う専門家が必要とされているが、その要請を受けて心理臨床とは異なるフィールドに入ったものの現場の職員の理解が得られず孤立し、心理的援助を行う以前に自らの役割を果たす場の構築に苦慮することは少なくない。こうした問題に指針をあたえるのが、本研究の母体となる箱庭療法研究会が行った特別養護老人ホーム(以下施設と記述する)における高齢者の継続箱庭制作調査である。この調査では、研究会が持ち込んだ箱庭が、作り手と調査者である見守り手間のみならず、調査者と施設の間をもつなぐ"つながりの要"として機能していたことが報告された。これは箱庭の非言語的性質によるところが大きいと考えられるが、こうしたかかわりという側面から見た箱庭の機能は、箱庭がもたらす新たな可能性であると考えられる。こうした可能性を検証することは、箱庭という手法そして異なるフィールドに入っていくという姿勢における基礎研究となり得るものでもあり、本研究会では、あらゆる角度から、箱庭の持つ可能性を検証する作業を行っている。

研究活動
全体の活動は大きく分かれて3つの活動企画によってなりたっている。
①アイテムの製作と、それを用いての箱庭制作体験
②講師招聘による事例検討会
③特別養護老人ホームにおける調査活動
これら三つの研究企画を通して、箱庭がもたらすものを実証的に検証していく。
メンバーは、このような活動に主体的に取り組むことによって、箱庭に対する知見を深めていくことが求められている。

参考:『高齢者への心理療法的かかわりに関する研究―箱庭を介したかかわりから―(研究課題番号16530447)平成16?17年度文部科学省科学研究費補助金基盤研究(C)研究成果報告書(研究代表 岡田康伸)  平成18年3月

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