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Last-Modified: 08-Mar-09 20:24:27. JST

遺伝カウンセリングにおける「情報提供」に関する臨床心理学的研究


研究代表者:福田斎
研究メンバー:山本喜晴・松本拓磨

研究概要
 遺伝カウンセリングとは、遺伝に関する問題に悩む人に対する支援のシステムであり、遺伝医学の専門家に加え、臨床心理学を専門とする者がチームに参加することも次第に増えてきています。遺伝カウンセリングの中核を成しているのは遺伝医学的情報提供ですが、遺伝カウンセリングは単なる情報の受け渡しに終わってよいものではありません。そもそも提供される情報そのものがクライエントにとっては人生を左右する重大な情報なのであり、ときにはその情報自体がクライエントを大きく揺さ振り、不安や絶望を喚起します。さらに、クライエントが遺伝医学的情報提供を求めて遺伝カウンセリングの場に訪れる背景に、その人自身や家族の抱える、遺伝医学に還元しきることのできない深い悩みが窺えることも少なくありません。そこで、私達は、遺伝カウンセリングにおけるクライエントへの「情報提供」のあり方について、それがクライエントの心にどのように届き、どのような影響を及ぼすものなのか、心理臨床の観点から理解を深め、よりよい援助を行っていくことを目的として本研究を立ち上げました。

 今年度は上記のメンバーと共同研究者により、以下の活動を行っています。

① 遺伝カウンセリングにおける「情報提供」の実情を調査する。
京都大学医学部附属病院における遺伝カウンセリングやスタッフミーティング・ケースカンファレンス、遺伝カウンセリングに関するセミナーへの参加を通して、遺伝カウンセリングの実際場面においてどのような情報提供が行われ、それがクライエントの心にどのように受け止められているのかを考え、遺伝カウンセリングに関わる他職種の人達と意見交換を行っています。

② 生命科学の専門家との交流・意見交換などを通して、「遺伝」を担い生きていく主体としての人間に軸を置きつつ「遺伝」についての見識・理解を深める。
生命科学を専門とする先生をお招きして講演会・シンポジウムを開催しています。今年度は3名の先生に来ていただけることになりました。

③ 遺伝カウンセリングにおける「情報提供」を受け取る人の「心」に焦点を当てた研究を行う。
質問紙による調査研究を行っています。

 どうぞよろしくお願いいたします。

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