教員免許状更新講習」の提供に関する事前アンケート結果
(2008年8月22・23日実施) 
 来年度から、京都大学でも、教員免許状更新講習を提供する方向で検討しております。

 必修領域では、「学校を巡る状況変化」「専門職たる教員の役割」「子どもの発達に関する課題」「子どもの生活の変化を踏まえた適切な指導の在り方」「学習指導要領改訂等の動向」「その他教育改革の動向」「各種課題に対する組織的対応の在り方」「学校における危機管理上の課題」を、選択領域では「教科指導・生徒指導その他教育の充実に関する事項」を扱うことが求められています。

 今後はどのような講習内容が望ましいか、8月に行われた「スクールリーダー育成のための基礎講座 【前期集中講座】」と「学校教育研究フェスタ」の受講者を対象に、アンケート調査を行いました。

 以下、ご記入いただいた結果をお知らせいたします。 (総回答数は59名)
 

■ 全般に関して
現場が対象ゆえ、実践事例のような具体を入れれば理解が進むようになる。
講義の内容について、「研究から得られた知見としての中心的基礎的考え方」とともに「現場につながる考え方や方法例」を提示していただけるとありがたい。
大ざっぱな理論、理想論ではなく、具体的なよい実践例をもとに講義がきけるとありがたいです。
実際、現場での実践もとり入れた中から考察された知見が多くあればよいと思います。
ペースが少々はやいので、パワーポイントをノートにメモする時間等をとっていただけるとうれしいです。現場が抱えている問題点、悩み(多忙化、要求が多くなってきている、一つ一つの対応が難しくなってきている、小学校に英語等入ってきて専門化してきている)など、大学ならではの背景解説や解決の糸口の提案などがあると現場人が励まされてうれしいです。
実はですねぇ。現場で仕事をしていると、「教育学とは!?」という問いにぶつかるのですよ。医者は「医学」を基に、エンジニアは「工学」を基に、自分の行為を自信をもって意味付けます。(例:ガスクロマトグラフにおいて、極性をもつ物質の定量がうまくいかないのは、ガラスカラムの極性と電気的に相互作用を起こし、データにテーリングが起きるため、統計的な分析に障害が生じるためである。定量分析のためには、無極性カラムの作製が必要である。)ところが、教師にはそれがない。教育学部出身者ばかりでないことに起因すると思います。「教育学」そのものを概観できるような講義もあるといいと常々思ってます。
A大学や、B大学、C大学でなく、京大に更新講習に来たい。「専門的知見」のレベルが高いから。と、受講者が思えるような講座がよいと思います。これまでの講師陣は十分受講者の期待に応えてくださっていると思います。
「現場ですぐに役立つ」とは言えないけれど、広く・深く・大きな問題について講義を行ってください。講師の先生方が「このことを今、私は伝えたい」と言う内容。自信を持って話してくださる内容を、提供されるのがよいと思います
講義題から内容がなかなかわかりづらい。期待した内容かがわかるよう副題のようなもので具体を示してほしい。
■ 行政、危機管理、学校・学級経営に関して
法規の改正・・・大変重要な改正についての話で、ポイントをおさえての話が良かった。もう少し柔らかい話も入れてもらえるとありがたいです。
「教職員がおさえたい法の知識」
※現行の内容よりも、上記のタイトルで役立つ内容にしてもらえるとよいと思います。やはり、実際の現場での実例に基づいたリーガルマインドを教えて欲しいと思います。
今回、危機管理上の課題のお話大変興味深く受講しました。
現在学校が抱えている危機は無数にあると思います。具体的事例や対応策、またその予防についての知見が得られるような講習があればと感じました。
今よく言われている個人情報の危機管理も含まれるといいと思います。
組織的対応・・・興味深く、また納得しながら聞くことができました。
「大学との連携した校内研の実践」。田中先生には是非、校内研に来て欲しいと思いました。
学級経営に関するもの
子どもたちに接する教員が、どのようなデータをとることで学級経営に活かせるかetc
学級経営 ”子どものつながる力を育てる”
海外の教育事情・教育体制から見る日本の教育。
(海外を見ることで、日本が見えてくるのではないか・・と)
「ミドル・リーダー(教務・主幹)としての指導助言の視点」
■ 教育課程、教育評価、授業づくりに関して
「子どもの生活の変化を踏まえた適切な指導の在り方」は、私自身も講義を受けたいと思う内容です。事例などがあるとよりわかりやすい気がします。
活用型の授業のあり方。言語力を教科でどう育成するか
学習指導要領の改訂・・・今最も先生方に知ってほしい内容です。わかりやすく、また問題提起もあり、学校にもどって話題提供ができると思いました。
教科指導における子どもの分析する視点
校種別・教科別の授業に関する講習
「学力向上を目指した授業方法」「リフレクション(生徒の状況把握)のためのテストの結果の有効な分析方法」
”教育評価について学校との実践の結びつき”
現時点でもされているのですが、ルーブリックは学力の質に目を向ける大事なワークショップだと思います。学力観を拓くという意味でぜひ取り入れてほしいなと思います。
評価方法
教科指導では、「小学校英語」の課目があるとうれしいです。
地元では道徳がなかったです。道徳があるとうれしいです。
諸外国の教育課程の現状と問題点
海外における教科指導法。
(海外を見ることで、日本が見えてくるのではないか・・と)
■ 教職に関して
「教育専門家としての教員」など
「教職の専門知」〜学校を巡る状況変化を踏まえて〜の講義が、現場の職員には受け入れられやすく、また、免許更新の趣旨にも合っているのではないでしょうか。同じように「学習指導要領の改訂」についても、現場の者がみな目を通すわけではないので、講習に組み込むとよいと思います。
教職の専門知・・・漠然としたイメージの暗黙知や批判的思考、ネットワークの構成など目からうろこでした。
■ 心理学に関して
アドラー心理学によるクラス会議というのに関心があります。
教育心理学(認知心理・臨床心理)
「教職員のメンタルヘルスと復帰への道」
本日は教育心理学のおもしろさに触れられたと思いました。講習に本日のような内容があれば、受講したいと思います。(できれば講師には桑原先生になってほしいです。)
心理学の講義も現職には新鮮です。
■ その他
情報活用能力―パソコン活用が充分できていないが、普段研修する時間もない。
現場では、部活動のあり方が数十年前からいろいろな意見がでています。
「部活動」や「特別活動」・・・私はいろいろ疑問を持っていますが・・・。
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