日本心理学会第72回大会ワークショップ 北海道大学 、2008/9/21(日)13-15時 E215

   

 

ノスタルジア:記憶と感情,消費者行動の接点

 

企画者        京都大学     楠見 孝

司会者        京都大学        楠見 孝

話題提供者 京都大学      楠見 孝:   ノスタルジアの認知的基盤

話題提供者 東京大学      杉森絵里子: ノスタルジア喚起刺激とソース記憶  

話題提供者 山口大学      松田 憲:   ノスタルジア広告と感情

話題提供者 北海道大学     瀧川真也:  ノスタルジアと自伝的記憶研究

指定討論者 名古屋大学     川口潤

 

要旨

最近,ノスタルジア(懐かしさ)を引き起こす商品,映画,町並みに関心が集まっている.これらは消費者行動研究において,レトロマーケティングとして注目されているが,ノスタルジアの背後にある記憶・感情プロセスについての検討は十分とは言えない.そこで本シンポジウムでは,消費者行動と認知・記憶の両研究の成果の接点を探ることを目的と しました.

まず楠見は,ノスタルジアの規定要因を,自由記述データのテキストマイニング,社会調査による構造方程式モデルに基づいて検討した.

杉森は,ノスタルジア喚起画像・音楽記憶とソースモニタリングエラー松田はノスタルジア広告と感情連合記憶に関する実験結果を紹介 した.

瀧川は,懐かしい音楽が感情喚起と自伝的記憶の想起に及ぼす効果について実験的データを紹介し,高齢者の心理的援助のための回想法への応用について話題提供した.

最後に川口が認知・記憶研究を踏まえて,全体を総括し,今後の研究の方向性について指定討論を行なった.

 

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関連発表

 

 

 

2008.9.23

 

 

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