京都大学グローバルCOE「心が活きる教育のための国際的拠点」共催 批判的思考講演会

 共催 GCOEユニットB「e-learningと学習者間インタラクションを通した高次リテラシーの育成」 

     科研基盤B「批判的思考の認知的基礎と教育実践」 

 

講演者の伊勢田先生は,これまで科学技術の持つ社会的側面について,科学哲学や倫理学の観点から哲学的分析を進めてきました.今回のテーマである批判的思考に関わるご著書には,『疑似科学と科学の哲学』(名大出版会、2003年),『哲学思考トレーニング』(ちくま新書、2005年)などがあります.今回は,批判的思考に関わる先生の最近のお考えについてお話いただきます.

申し込み不要,入場無料です.多くの方の参加をお待ちしています.

 

日時:7月27日 日曜 15時-16時半

場所:京都大学百周年時計台記念館2F会議室III

地図・アクセス:http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_y.htm

講演者 伊勢田哲治(京都大学文学研究科准教授)

http://www.bun.kyoto-u.ac.jp/~tiseda/index_japanese.html

 

演題: 共同作業としての批判的思考と「思いやりの原理」

 

要旨:近年の認識論や科学哲学においては認知プロセスの共同作業としての側面が注目されるようになっており、批判的思考にもそうした視点を取り入れることが有用であろう。本講演で注目するのは思いやりの原理という考え方である。批判と思いやりは対立するようにも見えるが、実は建設的な批判において解釈上の思いやりは不可欠である。ただし、実際の議論においてどういう場面でどういうタイプの思いやりが必要なのかは具体的な事例に基づいて考えていく必要がある。

 

問合せ先: 

楠見 孝 (京都大学教育学研究科) kusumi(at)mbox.kudpc.kyoto-u.ac.jp  at=@

 

2008.7.8