教育心理学課題演習」(後期)(火曜3限)(教育心理学系3回生向)

 

 

教室  メディア303

担当  楠見 孝 (教育認知心理学講座教授)  kusumi(at)educ.kyoto-u.ac.jp     (at) = @

TA   小山内秀和(D1)  hidekazu_psy(at)yahoo.co.jp      

http://www.educ.kyoto-u.ac.jp/cogpsy/kusumi/

 

 

[おしらせ]

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[授業のねらい]  本演習では3つのねらいがあります。

. 卒論に必要な心理学的方法論と批判的思考法(問いと仮説を立てる→要因,変数を決める,倫理的問題に配慮する→参加者を選ぶ→実験・観察・調査・テスト・面接をする→データを分析し,考察する),知識やスキルを学び,討論をします。

2.卒論の計画を立て,予備調査・予備実験を実施できるようにします。そのために,各自関心のある研究テーマについての論文の発表・研究アイディアの発表と議論を通じて,卒論研究で取り組む研究テーマについて明確な問題意識をもつことをめざします。

内容は,教育心理学系の卒論生が研究テーマとする,認知,言語,社会,感情,人格,発達,教育,障害,臨床等の幅広い研究領域を対象とします。

3.インターネットを活用した卒論実施のスキルを身につけます。

インターネットを活用した文献や研究のリソースの検索,インターネット調査,データ処理について,解説と実習をします。

 

 Moodle(ログインサイト)

 

[授業の進め方] 毎回 研究 の講義,個人研究計画発表,グループワーク発表の3つにわかれます。

 

卒論研究法 20分

 楠見による紹介。 参考文献は下記を参照して下さい。     

 個人研究発表  20分 X 2または3人+討論5分 

10-11月の発表者:卒論の土台となる文献レビュー(複数の論文を自分の視点からまとめる)または1-2編の論文紹介(論文は,自分の関心に基づいて自由に選択して良い論文が見つからない場合は、相談してください。

12-1月の発表者: 可能ならば,上記に加えて,研究計画(問題,方法,分析法と結果の予測,文献)

    :予備調査,予備実験データの発表(家族,友人など数名ー10数人)

 

3 グループワーク発表  20分+討論5分 グループメンバー表  

1回目: グループワークの研究計画(問題,方法,分析法と結果の予測,文献)

2回目(12/15-1/19):予備調査,予備実験データの発表(友人など数名ー10数人)

      

授業での配付・プレゼンテーション資料:発表者は、パワーポイントまたはレジメを用いたわかりやすいプレゼンテーションを目指してください。資料には,文献、リンクもつけてください。

  レジメおよび紹介論文は前日までに,下記のmoodleのフォーラムに掲載してください。うまく掲載できない場合は,楠見, 小山内にメールの添付ファイルで送ってください。

   配付資料 を作成する必要は必ずしも有りませんが,配る場合(B4 -2枚が望ましい ,PPTの場合はその配布資料でよい)は、メディア準備室(本館2F西側階段横)に申し出て、各自で出席数分印刷してください。

コメントカード 授業終了時に発表者へのコメントを ,moodleのフォーラムに投稿してください。

 

eLearningシステムMoodleの登録・利用のためのマニュアル(完全版簡易版)  (発表論文,レジメ・PPT,発表へのコメントなどもこちらに掲載して下さい)

 

 

 卒論Progressシート 毎週記入し,月末の授業時に提出してください。コピー後,返却します。

 

 

 

[評価] 授業への出席,発表,Progressシート,課題の総合的評価

 

(授業計画と内容) 

 

 回

  月日

研究法

個人発表

グループ発表

 

1

10月4

卒論の進め方

発表の仕方

Moodleの使い方

――

 

2

10月11

テーマの見つけ方                                       共同研究の進め方                                        

 粉川

 

グループワーク:テーマ設定

3

10月18

論文の探し方

 倉知

 

グループワーク:先行研究の整理

4

10月25

論文の読み方

 市村

 

グループワーク:方法の検討

5

11月1日

実験研究と研究の倫理

 若本

 清水

グループワーク

6

 11月8日

臨床研究とアナログ研究

 ----

 -----

グループワーク

7

11月15日

質問紙調査,ネット調査

 

 

グループワーク,経過発表A

8

11月22日

データ解析

 岡部

 

グループワーク,経過発表B

9

11月29日

 

 鈴木

 

グループワーク,経過発表B

10

12月6日

 

 松野

 小島

グループワーク

11

12月13日

 

 枡田

 富永

グループワーク

12

12月20日

 

 井上

 青木

グループワーク

13

1月10日

 

 前田

 

発表A   発表B

13

1月17日

 

 松岡

 

発表C

 

 

 

参考文献

 

卒論の進め方

白井利明・高橋一郎 2009 よくわかる卒論の書き方 ミネルバ書房 \2500

都築学 2006 心理学論文の書き方 有斐閣アルマ \1800

三井宏隆 2004レポート・卒論のテーマの決め方 慶應義塾大学出版会

三井宏隆, 中島崇幸編.  2001 キーワード検索による心理学研究案内 : 新聞記事から卒論へのステップ ナカニシヤ出版,

杉本敏夫 2005 心理学のためのレポート・卒業論文の書き方 サイエンス社

 

研究倫理

日本心理学会 倫理規程  http://www.psych.or.jp/publication/rinri_kitei.html

安藤寿康・安藤典明 2011 事例に学ぶ心理学者のための研究倫理 ナカニシヤ出版(第2版)11月発売

 

研究法

メルツォフ,J.中澤潤監訳)2005 クリティカルシンキング 研究論文篇  北大路書房 \3990 

南風原朝和ほか編 2001 心理学研究法入門 東京大学出版会 \2800

日本教育心理学会編 2003 教育心理学ハンドブック 有斐閣

海保博之・加藤隆 1999 認知研究の技法 福村出版  \2400

村田光二・山田一成 2000 社会心理学研究の技法 福村出版  \2600

杉山憲二・堀毛一也 1999 性格研究の技法 福村出版  \3360

田島信元・西野泰弘 2000 発達研究の技法 福村出版  \3400

下山晴彦 2000 臨床心理学研究の技法 福村出版  \3780

大村彰道 2000 教育心理学研究の技法 福村出版  \2310

大野木裕明, 中澤潤(編著) 2002 研究法レッスン :心理学マニュアル 北大路書房

中澤潤・大野木裕明・南博文(編著) 1997 観察法 :心理学マニュアル 北大路書房

鎌原雅彦・宮下和博・中澤潤・大野木裕明(編著) 1998 質問紙法 : 心理学マニュアル 北大路書房

Ray,W.J.(岡田圭二訳) 2003 エンサイクロペディア心理学研究方法論 北大路書房

 

データ解析

小塩真司 2005 SPSSとAmosによる心理・調査データ解析:因子分析・共分散構造分析まで 東京図書 \2800

柳井晴夫 緒方裕光 2006 SPSSによる統計データ解析―医学・看護学、生物学、心理学の例題による統計学入門(CD)

  現代数学社 2940

足立浩平 2006 多変量データ解析法―心理・教育・社会系のための入門ナカニシヤ出版 2600

豊田秀樹 2007 共分散構造分析 Amos編―構造方程式モデリング 東京図書 3200

 

論文の書き方

木下是雄 1981 理科系の作文技術 中公新書624

日本心理学会 2005 心理学研究執筆・投稿の手びき

http://www.psych.or.jp/publication/inst/tebiki2005_fixed.pdf

 

日本社会心理学会大会発表論文集 発表論文の検索ができます

 

リンク集

 卒論の進め方(楠見作成)

 

 付属図書館レファレンスガイド

検索エンジンなどのリンク集(TA平さん作成)

 

論文の読み方探し方(常深さん作成)

 

展望論文の出ている雑誌

教育心理学年報 CiNii
児童心理学の進歩
心理学評論
Annual Review of Psychology

英語論文読解法(楠見作成)

心理尺度データベース (三重大学)

 

心理学のためのデータ解析法

  尺度作成と因子分析  [PDF]  (土屋さん作成)

 

心理学関連団体の倫理規定(大棚さん作成)

ブックガイド(認知心理学)

認知心理学概論II(楠見授業資料掲載)

キーワード集(メタファ,概念,推論),日英専門用語(教育学,心理学)心理学用語

リンク集(コネクショニストモデルと認知心理学)

 

 

2011/10/18

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