アナロジー研究の新しい方向性を求めて


日本心理学会第 69回大会 ワークショップ27
2005年9月10日(午後)     4:00-6:00
慶應義塾大学三田キャンパス 

●ワークショップ開催の報告

多くの参加者と 充実した指定討論が行われ,有意義な議論が交わされる会となりました.
企画者および指定討論者,参加者の皆様に心より御礼申し上げます.

楠見の発表「類似性と近接性を原理とした類推過程と知識構造」は

配付資料がありませんでしたので,ここに発表に関連する論文をPDFで掲載します.

類似性近接性原理に関して

楠見 孝 2002 類似性と近接性:人間の認知の特徴について 人工知能学会誌,17巻,1号,2-7.  [PDF]

比喩研究の動向に関して

楠見 孝 2002 メタファ研究の総括、21世紀に向けて:認知心理学の立場から 日本認知言語学会論文集,,268-271.[PDF]

比喩と類推と記憶検索に関して

楠見 孝 2002 メタファとデジャビュ 特集「メタファー:古くて新しい認知パラダイムを探る」月刊「言語」,7月号,32-37. [PDF]

 

企画趣旨

   
   

 本ワークショップの目的は、アナロジーにおいて取り扱われる、人間の知識の獲得・形成・処理の認知的メカニズムについて幅広く議論を行うことである。 この四半世紀の間、アナロジーは心理学にとどまらず、情報工学・言語学など多くの領域から、膨大な研究と多数の説明モデルが提示された。一方で、アナロジーにおける知識表象の性質については未だ検討の余地が残されている。近年アナロジー生成について、類似以外の認知的リソースの役割についての知見も蓄積されてきており、これらを含めた新しいアナロジー理論の構築の重要性が高まっているものと思われる。 こうした流れの中、これまでの研究を改めて整理し、今後どのような方向性を考えることができるかについて議論の場を持つことは重要である。そこで今回は、類推のメカニズムや扱われる認知的リソースの役割について、各話題提供者による報告をもとにその可能性を論じることとする。

 
 
企画者 金沢美術工芸大学 荷方 邦夫
企画者 青山学院大学 鈴木 宏昭
司会者 青山学院大学 鈴木 宏昭
話題提供者 青山学院大学 鈴木 宏昭
話題提供者 京都大学 楠見
話題提供者 金沢美術工芸大学 荷方 邦夫
指定討論者 放送大学 波多野 誼余夫



関連ページ

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2005.9.13

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