アメリカのChild Careについて

(中間発表)

2001.12.19

0265  渋田絵美子

 

  Child Careは、「育児」と訳される。私は、学校に行く前の子どもへの教育や、家庭での教育にについて興味がある。最近日本では、働く女性が増え、その中には子どもを持つ女性もいる。そのような状況での子どもへの教育(育児)はどうなっているのだろうか。今回は視点をアメリカに向けて、その中でChild Careがどのように行われているのかを一つでも見つけられたらと思う。

 

  ここでは、Child Careの内容ではなく、その背景を見ていこうと思う。

  参考にした資料は、アメリカの労働省のChild Care Home Page中にあるWorkRelated Child Care Statistics http://www.dol.gov/dol/wb/childcare/ccstats.html である。

 

  アメリカにおいても働く母親が増えてきていて、Child Careは質の高さも含めてその必要性が高まってきている。それに加え、1996年のthe welfare reform bill(福祉事業改善法案)では、もっとも低所得者の母親に対して、働き、子どもの世話をしてくれるところを探すように求めている。

  統計的に見ると、まず、19993月の時点で3歳未満の子どもを持つ母親のうちlabor force(働いているか、あるいは仕事を探している状況であること)に含まれる者は60%、35歳の子どもを持つ母親の場合は70%である。1990年と1999年を比較してみても、全体として子どもがいながら働く母親は増えてきている。また、子どもを持つ母親の平均労働時間も1969年と比べて1998年は長くなっている。

  アメリカの全家族のうち21.3%、1520万世帯は、6歳未満の子どもがいる(19993月)。このうち、共働きの760万世帯、母親が一家の担い手である230万世帯、父親が一家の担い手である605000世帯で、child careが必要であろうと考えられている。

 このような状況を受けて、Child Careに関する職業に就く人は増えてきている。(職業の種類については、資料を参照)しかし、その数は、1999年の時点で260万人で、上の状況に対してはるかに少ない。それは、現状では親や親戚、center-based child care arrangementsによる世話でおぎなわれている。Child Careについてはこれからますます発展していくのだろうと思う。

 

  これからは、Child Careの内容について調べていこうと思う。