犯罪の被害者保護について     

              教育学部2回生 0327 中川美奈

                      0631 渡辺真代

私たちは犯罪の被害者に対し、国及び地域の団体がどのような形で保護を行なっているのかに興味を持っている。被害者保護に関することは日本において犯罪自体ほど大きく取り上げられない。被害者保護に関する外国のサイトを参照する事で、日本の現状がどのようなものかを知るとともに、今後より意味のある被害者保護をするために何が必要であるかを考えたいと思う。

ワシントンのWCCVAという機関では、被害者保護の基本的な姿勢として被害者と加害者の間の仲裁という形をとっており、この実行を通じて犯罪被害者の権利と利益を見逃さないだけでなく共同生活の安全性という点で妥協しないという事を重要視している。明らかに被害者にとって加害者との面接や直面には潜在的に非常にショックなものである。被害者を説得して、被害者に加害者の現在あるいは未来をよいものにすることに対して責任があると感じさせ、または被害者が経験しているであろう同情あるいは後ろめたさの感情を利用することによって仲裁や和解に参加させようという試みは自発的な参加の概念にとって強制的である。そのため、被害者は機関の役割について十分な情報を与えられた上で、加害者との仲裁あるいは和解の過程に参加するかどうかを選択する権利がある。また、被害者と加害者の間の仲裁などに関する全ての処置において被害者の安全とプライバシーは最優先されるべきであり、そのためにそうしたことは公の場で行なわれることを原則としている。

こうした被害者対策を行なっているのは非常に珍しく、多くはトロントの警察のように市民と警察間の情報交換を強化し、犯罪を未然に防ぐ措置を行なったり、被害者に対しカウンセリングを無料で提供したり、経済的援助を行なっている場合が多いようである。また、犯罪者の情報をインターネット上で公開し、注意を呼びかけるなどの対策が行なわれている。

今後は、日本ではどのような対策が行なわれているのかを調べ、比較・検討したいと思う。

 参考サイト

    WCCVA(Washington Coalition of Crime Victim Advocates)のホームページ

    トロント警察のホームページ

http://www.torontopolice.on.ca/ferdinand.html