第4回 教育専門英語2(英文研究リソース利用法:検索ツールの使い方の指導など)
1.目的
自らの関心に基づいてテーマを設定し、その英文資料を探索、分析、まとめることを通して、専門のための英語力を養うとともに、自律的学習、協同学習、批判的思考力、情報活用能力を育成する。(インターネットを教科書として使う。自分で教材を探す)
2.調査の手順
1.トピックの選択 具体的に絞り込む、類似テーマの人がいれば共同研究でもよい。その場合は、分担を決める。
2.リサーチの範囲と方法の決定
a.WEBサイト(virtual library, academic databaseは有用、 virtual学校訪問によって、カリキュラムや授業内容がわかる)
Education virtual library http://www.csu.edu.au/education/library.html
Academic database ERIC Database http://ericir.syr.edu/
b.英文ニュース記事
世界の新聞リンク http://www.nikkei.co.jp/ss/media.html
c.英語論文
京大図書館 電子ジャーナル http://ddb.libnet.kulib.kyoto-u.ac.jp/
論文検索(educationはsocial sciencesの中) http://uncweb.carl.org/
心理学論文と書籍 PsycInfo CD-ROM (図書館にある)
d.洋書
学内 OPAC http://kensaku.libnet.kulib.kyoto-u.ac.jp/
全国の大学 Webbcat http://webcat.nii.ac.jp/
WEBの作者へのメールでの問い合わせ「自己紹介メール」を実際に出す。
3.発表
A4程度の英文教材を授業で配布、発表資料はpower pointなどを使う
4.自己評価と他者評価
掲示板上で
5.レポート提出 1/29 (火曜)18時まで New!
最終レポートはWordまたはHTMLで電子的に提出する。WEBサイトに掲載する
自分の意見と他者の意見の区別(剽窃plagiarism)、著作権に注意
あわせて、作業過程のポートフォリオ(作業過程で交換されたメール、ブックマーク(探索したWEBリスト)など)も電子的に提出する。
3.WEBページの批判的評価法(Warschauerほか,2001)
大量の情報は玉石混交、情報のskimming、批判的に読みが重要
マクロ視点
誰が、どのような相手を対象に、どのような目的で作ったか
ミクロ視点
a.発信者(個人(大学教授、院生、学生)、教育機関edu、研究所、政府gov、 学会、研究団体、組織org,会社comなど:URLの末尾に注目)
b.内容(解説、論文、記事、リンク集、データベース、書庫、掲示板など)gateway site(あるテーマに関する解説、リンク集などが充実、更新頻繁)をみつける。ここからリンクをたどるのが効率的。
c.発信者の目的(研究、教育、趣味、宣伝など)、視点
d.想定受信者(研究仲間、学生、学習者、子供、顧客など)
e.情報の新しさ(update)
WEBの評価サイト
Evaluation
of information services http://www.vuw.ac.nz/~agsmith/evaln/evaln.htm
Thinking critically about WWW resource http://www.library.ucla.edu/libraries/college/help/critical/index.htm
Clearinghouse (ミシガン大による評価) educationの項目あり http://www.clearinghouse.net/
gatewayサイト
京大図書館 http://ddb.libnet.kulib.kyoto-u.ac.jp/cybrary/index.htm
Education Resources on the Internet http://www.edufind.com/ http://webpages.marshall.edu/~jmullens/edlinks.html
アリアドネ(心理学と認知科学) http://www.ariadne.ne.jp/
4.Search engine利用法(全世界のWEBを図書館とみなせる)
Directory
型 上位―下位の階層構造を理解しておく必要。同じものが複数出てこない
例:education->subject->languiage->ESL->student projects
http://www.yahoo.com
http://dir.yahoo.com/Social_Science/Psychology/
Keyword(Robot)型 情報量大、適切なKeywordを入れないと余計なものが出てくる。
・自分たちで作成した「専門用語集」を利用する
・規則の利用が重要: 熟語の例:“juvenile delinquency”
・検索option指定: topic、使用言語
・http://www.google.com 複数のengineを使ってみる
・link切れも多い->movedの場合
Metasearch型 複数のsearch engineを同時に検索 指示範囲の狭い専門用語で探すときに有効
http://www.ixquick.com/
有用なサイトは「ブックマーク」に保存(あとで提出)
参考文献
Warschauer,M.ほか 2001 インターネット時代の英語教育 ピアソン・エデュケーション
Teeler,D. 2001 英語の授業に活かすインターネット ピアソン・エデュケーション
Oct.21.2001