認知心理学概論Ⅱ 2004/10/26

4 知識 <問題提起>

教育学部3回生 谷垣紀子

1 問題解決

「問題解決」とは;何らかの目標を有しているが、その目標に到達しようとする試みが直接的にはうまくいかない問題場面において、目標到達のための手段・方法を見出すこと

認知科学においては、初期状態から目標状態への変換の連鎖と捉えられる

→問題状態や変換のための手段(操作子)などがどのように内的に表現されているか?

→変換のためにどのような方法が用いられているか?

人間の問題解決場面を模したシュミレーションプログラムが作成されている(ex. GPS, ACT

 

では、人が未経験の事象に対処できるのはなぜか?? 

 

2 類推

「類推」とは;未知の状況の問題解決(ターゲット)において、既知の類似した状況(ベース)を利用する認知活動

類推のプロセス;

①ターゲットに関連するベースを検索する

②ベースとターゲットを対応づけ、適切な要素を当てはめる(写像)

③対応づけの適切さを評価する

④原理を抽出して学習する

→このプロセスにおいて、どのような要素がどう影響しているか?

 

〈参考文献〉

黒沢学 2003 問題解決と推論  道又・北崎・大久保・今井・山川・黒沢 認知心理学―知のアーキテクチャを探る (p.215-253) 有斐閣

鈴木宏昭 1996 類推と説明による学習  波多野誼余夫() 認知心理学 5 学習と発達 (p.149-179) 東京大学出版会