認知心理学概論Ⅱ 11月16日 話題提供
教育2回 小西佳世
帰納推理とは
演繹推理とは逆に、個別的知識や個別的命題から、一般的法則を導き出す過程のこと
例:あるなしクイズ
知能テスト
分類課題 言語的 ネズミ イヌ クマ
AバラBライオンCクルマDミカンEラジオ
図形的
「帰納とは、不確実な状況において、知識を拡張する推論過程の全てを含むものである」
(J.H.Holland)
⇒帰納推理は限られた事例を拡張するため、正しい結論が得られる保証はない
帰納推理のモデル
「ウグイスには尺骨動脈がある。したがって、鷹にも尺骨動脈がある」
① 前提となるカテゴリーと結論となるカテゴリーとの間の類似性
② 前提となるカテゴリーが、前提と結論のカテゴリーを包含するカテゴリーを網羅する程度である
→帰納推理に関する現象
一般的帰結 典型性:前提事例が典型的であるほど、強い帰結が得られる
単調性:前提事例が多いほど、強い帰結が得られる
多様性:前提事例が多様であるほど、強い帰結が得られる
均質性:結論事例が均質であるほど、強い帰結が得られる
非単調性:前提事例に不適切な事例が加わると、帰結が弱くなる
特殊的帰結 類似性:前提事例と結論事例が類似しているほど、強い帰結が得られる
単調性:前提事例が多いほど、強い帰結が得られる
多様性:前提事例が多様であるほど、強い帰結が得られる
非単調性:前提事例に不適切な事例が加わると、帰結が弱くなる
帰納的飛躍 カール・ポッパー
いわゆる科学的真理とは帰納的飛躍という直観過程によって設定された仮説に過ぎず、その妥当性は反復的反証努力の失敗によって消極的にしか確認することはできない。
参考文献 湯澤正通 帰納推理 多鹿秀継(編) 認知と思考 1994 サイエンス社