認知心理学概論Ⅱ 12月7日
教育2回 藤谷萌絵
ヒューリスティックス
ヒューリスティックスとは
●アルゴリズム・・・問題解決のための一連の規則的な手続きのこと
●ヒューリスティックス・・・問題に対する知識や情報を利用して、少ない努力で直感的に結論を求める方法のこと
例)「rhtae」という5文字のアルファベットを並び替えて単語を作るアナグラム課題。5文字の並べ方は全部で120通り(5!=120)。
・120通りの並べ方を順番に一つ一つしらみつぶしに調べていく(アルゴリズム)
・ 「おそらく、頭文字がhの場合は、次は母音のaかeがくるはずだ」と英単語のつづり方に関する知識を利用して問題を解く(ヒューリスティックス)
→アルゴリズムを用いれば認知的負担は大きいが、必ず正解に到達することができる。一方、ヒューリスティックスは短い時間で妥当な結論に達することができるが厳密なプロセスを踏んでいないために最適な判断であるとはかぎらない。しかし人間の情報処理能力には限界があり、特に重要な問題でない限り認知的節約を行うので、人間は多くの場合アルゴリズムよりヒューリスティックスをよく用いる。
主なヒューリスティックス
・ 代表性
・ 利用可能性
・ シミュレーション
・ 調整
・ 係留
参考文献
無藤隆・遠藤由美・森敏昭・玉瀬耕治 2004 心理学 有斐閣