英語(教育科学)

Unit 6 Language Development p67-68

小見

 

本当の言語が発達するのは後のことになるが、意思伝達(コミュニケーション)は生まれたときから始まっている。正常な子どもは皆、泣き、クックと言い、顔の表情を真似ることができる。数ヵ月後には喃語や様々な音を発するようになる。1歳になる頃には、赤ちゃん語では意味のある音に関する専門家になるのである。

 言葉を符号(シンボル)として使うことは、思考力や、物や人との新たな関係における進歩を意味する。一言、二言や簡単な文を喋るところから上達するにつれて、子どもはますます、自分の目的を達成する手段として言葉を使いようになる。さらに時を重ねると、抽象的な目的、例えば過去の出来事について話すことに言葉を使い始める(下図参照)。

 

年齢

言語能力

生後数日

2ヶ月

1年

18ヶ月

2年

3年

6歳まで

泣く、クックと言う、母親の声を認識する

喃語や様々な音を発する

赤ちゃん語の専門家になる

喃語やいくつかの語を知っている

2語の連語を言い、50以上の語を知る

1000以上の語を知っている

文法や統語法を知る

 

注)図中の年齢はおおよそのものである。すべての子どもが同じ進度で言葉を習得するわけではない。

 

図1:言語発達は一定の様式で起きるので、研究者の中には言語は生得のものと考える人もいる。

 

 

言語発達で第1段階が普遍的であるのと同様、どこにいる親でも単純化され調子が高く、旋律のような赤ちゃん言葉を話す傾向がある。Anne Fernaldはどこにいる親でも、言語学者が母親語や親語、赤ちゃん向けの話し方(CDS)と呼ぶ適合した方法で赤ちゃんに話しかけることを立証した。

親語は概してゆっくりで、成長した子どもや大人に対して取られる話し方に比べて、長い間を取り、発語も短い。それは言葉の単位を赤ちゃんが理解するのを助け感情的な意味を伝えている。研究者によれば、言語活動がより複雑になるに連れて、養護者は一般的に子どもの言語能力に適合するのである。

6歳になるまでの最大の課題というのは、言語が規則正しいものだということ(文法や統語法)を発見することである。Dan Slobinは赤ちゃんの言葉や語の組み合わせに見られる規則性は、模倣に基づかない文法体系を使っていることを示している。例えば、「foots」や「mouses」といったものであり、大人はそれらを使わないし強化もしない。子どもは正しい規則にのっとっているが間違った箇所においてである。

 子どもの複雑な社会的、言語的な戦略は言語発達家庭の一部分である。子どもは言語の複合的な使用方法を学ぶ必要があるのである。例えば、質問はどのようにするのか、会話はどのように始め、また終わればよいのかなどである。親や養護者は子どもに質問することによって対話の規則を教え、「ありがとう」や「はい、お願いします」といった適切な応答を教えるのである。このようなお稽古は言語をどのように使うのかを子どもが学ぶのを助けるばかりでなく、より進んだ社会的な交流のための準備にもなるのである。