BBS 2004/2/26
Rep.田中優子
How Is Critical
Thinking Defined in the Literature?
4章で見たような定義の違いは,主に2つの高レベルなパラダイム間の競争の観点から説明される.
Critical
Thinkingは伝統的に,個人の意識内で生じるようなものとして,内在主義[Internalist]の観点から概念化されてきた.合理的な判断は,普遍的な(e.g.,
論理的な)基準を適用し,信念のある定まった評価をするところにあると考える.一時的に心に浮かんだ情報のみが関係していると考えるので,認知的プロセスと方略は重要でない.
一方,外在主義[Externalist]の観点からは,評価は知的な生産をする認知的プロセスの現実的な環境における信頼性をどのように判断するかの問題である.外在主義者の評価はかなり文脈依存であり,関連するプロセスは領域固有かもしれない.バイアスや誤信を明らかにし,意義を唱えるために見解を探索し,情報を活発に探索する認知プロセスは,ある特別な状況における信頼性を全体的に増大させるかもしれない.しかし,Critical
Thinkingは合理性にとって必要ではない:ある状況においては,直感的なプロセスあるいはrecognitionalなプロセスがより信頼できるかもしれない.外在主義の観点からすると,Critical
Thinkingスキルは認知的プロセスだけでなく,方略を適応的に選択するための永続的な特性や傾向性も含んでいる.