2003年度 開講科目
以下の内容は,2003年度の便覧に基づいています.
| ■教育認知心理学研究T・U |
| 子安増生・吉川左紀子・楠見孝・齊藤智 |
| 金2 前期・後期 |
| 教官,院生が行っている最新の研究成果や関連領域の文献を発表し,相互に議論することを通じて各自の研究内容を深め,多様な専門領域についての幅広い知識の習得をめざす. 自分の研究テーマを時間軸(過去から現在への研究の流れ)と空間軸(近接する他の研究領域との関わり)上に位置づけ,再吟味することによって,新たな研究の方向性を見出すことが期待される. 各自の研究テーマについて,より高い水準に到達すべく考えを深めること,さまざまな専門分野の最新の研究動向を理解すること,および自分の研究内容を興味深く,分かりやすく報告するスキルと建設的なディスカッションを行う態度を身に付けることが本授業の目的である. |
| ■教育心理過程論演習T・U |
| 子安増生 |
| 金1 前期・後期 |
| 広い意味での教育心理過程を研究する大学院生を対象とし,修士課程の大学院生には修士論文作成に向けて,博士後期課程の大学院生には博士論文またはその基礎となる論文作成に向けて,実験計画,データ分析,論文執筆などの指導をめざしたチュートリアル的色彩の強い演習を行う. |
| ■認知過程論演習T・U |
| 吉川左紀子 |
| 金1 前期・後期 |
| 広い意味での認知過程を研究する大学院生を対象とし,修士課程の大学院生には修士論文作成に向けて,博士後期課程の大学院生には博士論文またはその基礎となる論文作成に向けて,実験計画,データ分析,論文執筆などの指導をめざしたチュートリアル的色彩の強い演習を行う. |
| ■学習・思考論演習T・U |
| 楠見孝 |
| 金1 前期・後期 |
| 広い意味での学習・思考論を研究する大学院生を対象とし,修士課程の大学院生には修士論文作成に向けて,博士後期課程の大学院生には博士論文またはその基礎となる論文作成に向けて,実験計画,データ分析,論文執筆などの指導をめざしたチュートリアル的色彩の強い演習を行う. |
| ■記憶・認知論演習T・U |
| 齊藤智 |
| 金1 前期・後期 |
| 広い意味での記憶・認知過程を研究する大学院生を対象とし,修士課程の大学院生には修士論文作成に向けて,博士後期課程の大学院生には博士論文またはその基礎となる論文作成に向けて,実験計画,データ分析,論文執筆などの指導をめざしたチュートリアル的色彩の強い演習を行う. |
| ■教育認知心理学演習T・U |
| 吉川左紀子・楠見孝 |
| 金3 前期・後期 |
| 院生と学部生の相互交流を軸として学習と研究を行う課題演習である.具体的には,教育認知心理学に専攻する院生を中心にして,その院生の提案する研究テーマに関心を持つ学部生の研究グループを作り,チュ―ターである院生の指導のもとに研究を実施する. 前期は班活動ならびに講演を中心にする.後期に各グループが研究成果を発表し,その内容について議論する. 院生は学部生の研究指導を通して研究者としての資質を高め,将来に備えることが期待される. 講演と研究成果発表の時は,コメント・カードに感想を記入することで,発表者へのフィードバックならびに出席確認を行う. |
| ■心理データ解析演習 |
| 楠見孝 |
| 水2 前期 |
| 本演習では,認知構造やプロセスを明らかにするための方法として、データ解析法とシミュレーションの技法を、最新の文献、ソフトウエア(SPSSなど)に基づいて検討する。さらに、各自の収集したデータを解析し、モデル化することを目指す。具体的には、 (1)認知構造の解明:因子分析,クラスタ分析,多次元尺度解析,主成分分析など (2)認知プロセスの検討:回帰分析,判別分析,共分散構造分析など (3)実験データの解析:分散分析,共分散分析,多変量分散分析, ノンパラメトリック,対数線型モデル、時系列分析など (4)質問紙データの分析:共分散構造分析,多母集団同時分析,数量化理論,コンジョイント分析など (5)自由記述や連想データの分析:テキストマイニング,対応分析 (6)データの視覚化(visualization):探索的データ解析(EDA)など (7)ニューラルネットワークによるモデル化 (8)データマイニング:(1)−(7)の手法の統合的利用 (9)メタ分析 (10)進化シミュレーション などのテーマを取り上げたい.各自の関心に応じて他の解析法、エクセル等のマクロ作成法や他のシミュレーション技法、実験プログラムを取り上げてもよい.手法ごとにそれを取り上げる1-2名のグループを組んで,(1)背景となる文献の紹介,(2)利用法の説明・デモ,(3)できれば,自分たちのデータを利用した結果を紹介する.最終的には,取り上げたすべての手法について,自分のデータを使って研究できるようにすることを目標とする. |
| ■発達心理学特論 |
| 鯨岡峻(人間・環境学研究科) |
| 火4 通年 |
| 人間の生涯発達を「育てられる者から育てる者へ」と定式化することによって、従来の発達心理学の枠組みを批判する地平を確保するとともに、「人は周囲の人たちとの関係の中で生きる」という関係論の立場が生涯発達の基本理念になることを再確認する。そのような議論の流れの中で、今年度はこの関係発達論の方法論である「関与しながらの観察」と「エピソード記述」について、これまでの議論や論考を再考し、エピソード記述の具体例を参照しながらその方法論の精緻化を試みる。 |
| ■認知心理学特論T |
| 江島義道(人間・環境学研究科) |
| 月3 後期 |
| 視覚認識論 ヒトが外界からの視覚情報をどのように受容し、処理し、知覚し、認識するかの情報処理機構を心理学的、神経科学的、情報論的視点から考究する。具体的には、最新の視覚認識(色覚、運動知覚、奥行き知覚、パターン認識、視覚的記憶等)に関する最新の研究について、実験心理学、脳イメージング法、情報論的視点から考究する。 |
| ■認知心理学特論U |
| 苧阪直行(文学研究科) |
| 月4 前期 |
| ワーキングメモリにおける実行系機能 ワーキングメモリは認知と行為を束ねる役割を担っている。この束ねと、密接にかかわると考えられている実行系機能を中心に考えてみる。 |
| ■認知心理学特論V |
| 藤田和生(文学研究科) |
| 水2 前期 |
| 比較認知科学特論 十種の動物がいれば十の心がある。心はいかに進化したのか、ヒトの独自性はどこにあるのか、といった問題を、比較認知研究における最新のトピックスについて解説しながら考察する。基礎知識として「比較認知科学への招待」(藤田著、ナカニシヤ出版、1998)を一読しておいてもらいたい。毎時間、討論の時間を設ける。積極的な討論への参加を期待する。 |
| ■認知心理学特論W |
| 櫻井芳雄(文学研究科) |
| 水2 後期 |
| 脳の情報処理を担う神経回路網のメカニズムについて,最新の実験的研究に基づき解説する。特に,脳の情報コーディング、シナプスと回路網の可塑性、個性と復元,等に焦点を当て、機能と構造にまたがる脳独特の柔軟性と,それを検出するための研究ストラテジーについて考察する。 |
| ■認知心理学特論X |
| 板倉昭二(文学研究科) |
| 水3 後期 |
| 発達認知科学特論 近年、乳幼児研究の進展には目覚ましいものがあり、発達初期の乳児でも極めて優れた認知能力を持つことが示されてきた。本講義では、人間の発達を、乳幼児期に焦点を当てて解説する。特に、物理的世界の認識および社会的世界の認識の発達のプロセスやメカニズムについて討論をおこない、理解を深める。 |
| ■認知心理学特論Y |
| 乾敏郎・斎木潤(情報学研究科) |
| 月2 前期 |
| 認知科学基礎論 |
| ■認知心理学特論Z |
| 蘆田宏(文学研究科) |
| 火2 後期 |
| 視覚科学特論 |
| ■認知心理学特論 |
| エマニュエル マナロ・子安増生 |
| 集中 前期(5/19-21) |
| この授業では、心理学の知識と技能のさまざまな実際的応用について検討する。カバーするトピックは、記憶の諸問題と改善のための方略、読みの過程と読みの障害(dyslexia)およびその他の学習障害、アカデミックな技能の開発の教授と助言などである。授業はEmmanuel Manalo講師(ニュージーランド、オークランド大学スチューデント・ラーニング・センター所長)が英語で双方向的に行う。受講生は、議論に参加し、与えられる課題を実施することが求められる。 |
| ■認知科学演習 |
| 乾敏郎・斎木潤(情報学研究科) |
| 月3 後期 |
| 【内容】 この授業では,認知科学の最新の動向に関する論文を輪読することにより,認知科学の研究法,現在の課題等に関する深い理解を得ることを目指す.トピックとしては,注意と作業記憶の認知科学的研究,計算論的神経学に焦点を当てる.参加者は論文の紹介とともに毎回の討論に積極的に参加することが要求される. |
| ■乳幼児発達論 |
| 木下孝司 |
| 月4 後期 |
| 乳幼児期を中心に,自他理解やコミュニケーションなどの発達研究を紹介しながら,人間を発達的にとらえる視点およびその方法論について論じる。主なサブ・テーマとして以下のものを予定している。 |
| ■教育心理学講読演習I |
| 吉川左紀子 |
| 水4 前期 |
| 文献講読(英)テキストとして、Joseph LeDoux Synaptic Self. Viking, 2002
の第8章 The emotional brain revisited を読む。本書は、1996年出版のThe Emotional Brainで情動と脳について論じたLeDouxが、自己と脳について興味深い議論を展開している本である。本演習で取りあげる第8章は、The
Emotional Brain 以降の情動研究の進展を紹介しており、扁桃体の機能、情動刺激の処理過程、情動記憶と脳、愛情と恐怖といった内容について、興味深い最新の知見を知ることができる。 |
| ■教育心理学講読演習II |
| 齊藤 智 |
| 水4 後期 |
| 文献講読(英)テキストとして、Mitchell, M. & Jolley, J. (2001).
Research design explained, Fourth edition, Harcourt College Publishers:
Orlando.を読む。 |