アーベント会のお知らせ ABEND NEWS


ごあいさつ

 日増しに秋の深まりを感じる今日このごろ、皆様いかがお過ごしでしょうか。
 平素よりのアーベント会(教育学部旧C コース・教育学部心理学系同窓会)へのご支援を賜り誠にありがとうございます。
 今年度の教育心理学系の人事異動として、2023年3月に人と社会の未来研究院の河合俊雄教授が定年ご退職を迎えられました。これまでの多くの御助力に感謝申し上げます。また4月より臨床教育実践研究センターには、畑中千紘先生と水野鮎子特定助教を、10月より臨床心理学講座においては、野口寿一先生を島根大学よりお迎えしました。畑中先生、水野先生、野口先生のご着任により、ともに築く教育心理学系のさらなる発展が期待されております。
 また新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の位置づけが5類に移行したことにともない、街中やキャンパスへのにぎわいが戻ってきました。アーベント会におきましても、7月には、実に4年ぶりとなる対面での歓迎会を開催いたしました。教育心理学系の3,4回生を国際交流ホールにお迎えし、従前の立食形式から、今年度は着座し、お弁当を食べながらのランチタイム。それはゆっくりと腰をおちつけて、お互いの顔を見ながら、ふだん及ぶことのない話題もとりまぜつつ過ごす至宝のひとときであったと感じます。
 当アーベントニュースにつきましては、以前からお知らせしております通り、令和元年度以降卒業の皆さまにはメールでお届けする予定となりました。メールでの受け取りに協力いただける方には郵送ではなく、メールでの提供へと変更させていただきたいと考えております。ついてはご協力いただけます場合、以下の手順に従い、メールアドレスを登録いただければ幸いです。よろしくお願いいたします。 コロナもひとまずの落ち着きを見せましたものの、ひき続きご自愛いただけますようお願い申し上げます。

令和5年度幹事 野村理朗

 

《アーベント会メーリングリストへの登録方法》

 下記のURLもしくは右のQRコードでGoogleフォームにアクセスいただき、必要事項を入力してください。ご登録いただいた方には、次号以降のアーベントニュースを、020abendnews<at>mail2.adm.kyoto-u.ac.jpよりメールでお届けいたします。なお、当会事務局より別途登録完了のご連絡はいたしませんので、あしからずご了承ください。 URL:https://forms.gle/9FaW5gz3nJ8iGh7Z9

 


就職者より一言

教育学研究科附属臨床教育実践研究センター特定助教 水野鮎子

 2023年4月より、京都大学大学院教育学研究科附属臨床教育実践研究センターの特定助教に着任いたしました、水野鮎子と申します。この教育学部・教育学研究科にて、私にとって濃すぎる時間を過ごさせていただき、気づけば10年が経ちました。めまぐるしく過ぎていく日々でしたが、京都での暮らし、まなび、あそびにも慣れて、どうにか今年度からの新たな生活にも踏み出せました。特定助教のお仕事はまだまだ初めてのことばかりで、てんやわんや状態ですが、先生方や院生たちなど多くの方に支えられ、精進する毎日です。
 さて、2020年より猛威を振るってきた新型コロナウイルス感染症ですが、今年5月に5類感染症へ移行し、活動の制限はさらに緩和され、様々なイベントや会合が再開されてきています。当センターでも、昨年度からリカレント教育講座や公開講座などの一般に開かれた行事を再開できたり、今年度からは授業やカンファレンスも対面実施になったりしています。研究室等も随分とにぎわい、会食の機会も増え、一見、人々の生活が元に戻りつつあるようにも感じます。その一方で、オンラインというツールを介したやりとりに良くも悪くも慣れたことで、人とのつながり方もコロナ禍以前に“戻る”わけではなく、新たな形を模索しているようにも思われます。
 そのような社会の変化は、学生たちにはもちろん、当センターの心理教育相談室に来られるクライエントさんたちにも響いているのかもしれません。窮地を超えようという今、それぞれのこころのありようを見守りつつ、つながりを模索する作業に寄り添っていくことが大切になるのだろうと思います。そうした作業を支えられるよう、これからも尽力してまいります。

 


大学院生より一言

博士後期課程1年 杉本頼己

 臨床実践指導者養成コース博士後期課程1年の杉本頼己です。私は、社会人を経て博士課程から京都大学に編入学いたしました。憧れの京都の地で、先生方、学生の皆様にも暖かく迎え入れていただき、ぬくぬくとした学生生活を送っております。
 少し経緯をお話ししますと、私は修士課程修了後、昨年度まで臨床心理士として地方の精神科に勤務しておりました。臨床の現場では、学生の頃とはまた異なる、さまざまな患者さんや仲間との出会いがあり、また実戦に根差した幅広い学びがありました。一方で現場での日々は慌しく過ぎ去っていく面もあり、自らの実践が患者さんにとって、自らが志した臨床心理学の考え方においてどのようなものであるかについて、腰を据えて考える機会はなかなか持てないでいました。臨床の日々において蓄積されたこうした心の残滓は、再び大学院で学ぶことを決断する大きな原動力になりました。
 臨床実践指導者養成コースには、学生がそれぞれの多様な臨床経験に基づいて自由な発想で議論できる土壌があるように感じます。日々の臨床の中で感じている素朴な疑問が、ディスカッションを通じてさまざまに展開・発展していくのは、とても楽しい時間です。和気藹々とした雰囲気を作ってくださる先生方、先輩方には深く感謝をしております。
 働きながらの学生生活ということもあり、3年間はあっという間に過ぎてしまいそうですが、京都大学にて紡がれた「場の力」をお借りしつつ、今後の研究にもしっかりと力を注いていきたいと考えております。

 


4回生より一言

教育心理学系4回生 西田早希

 私は高校生のころ、臨床心理学に興味を持ち、心理系の大学を探していました。志望校を京大の教育学部にしたのは、出身高校の高大連携授業で楠見先生の体験講義を受講したことがきっかけでした。自分が文章を読解していく過程に初めて注目したときの面白さは今でも覚えています。講義の後「初めて触れる物語は絵本かな。それなら読んできた絵本の種類や読み方によって、その後の物語の読み方が変わることもあるんじゃないかな。」と思ったことが、今の研究内容につながっています。
 とはいえ、資格を取りたかったこともあり、当初は臨床系での進学を考えていました。しかし、自分の興味に真正面から向き合うことの楽しさや院生の先輩方が真摯に研究されている姿に影響を受け、認知心理学を専攻にして大学院に進むことを決めました。
 まだまだ研究の世界に足を踏み入れたばかりではありますが、研究テーマになりそうな物事が日常生活の中に溢れていて、生活全てがより一層面白く感じています。自分が今まで経験してきた色々なことが研究によって繋がる瞬間もあり感動しています。しかしながら、同時に知識や英語力、分析など、自分の至らなさに直面する機会も多くあります。先行研究となる論文を読み込む力もまだまだついていません。めげそうになることもありますが、今は勉強できることそれ自体もほんの少し進歩を感じる瞬間もとても嬉しく感じています。少しずつ成長できるよう、先輩方の姿を見ながらこれからも頑張っていきたいと思います。

 


現況報告(2023年10月16日現在)

現スタッフ
  教育認知心理学講座    :楠見孝教授、エマニュエル・マナロ教授、齊藤智教授、
                野村理朗准教授、髙橋雄介准教授、田口真奈准教授、
                石黒翔助教
  臨床心理学講座      :髙橋靖恵教授、田中康裕教授、西見奈子准教授、
                梅村高太郎准教授、野口寿一准教授、立木康介教授*、
                長谷雄太特定助教
  連携教育学講座(協力)
  臨床教育実践研究センター :松下姫歌准教授、畑中千紘准教授、水野鮎子特定助教

  *人文科学研究所

教室構成
  学部生:3回生19名、4回生25名
  院生:認知系34名(M1:5、M2:11、D1:2、D2:3、D3以上:13)
     臨床系47名(M1:10、M2:6、D1:10、D2:8、D3以上:13)

就職状況(2022年度卒業・修了生)

院生以上:
 
 
三重総合教育センター、ウィメンズカウンセリング京都、浅香山病院、渋谷教育学園幕張中学校・高等学校、大阪府福祉部子ども家庭局、京都大学大学院教育学研究科、京都大学人と社会の未来研究院、パナソニックコネクト、デロイトトーマツグループ、キャップジェミニ株式会社 他
学部卒業生:
進学:
就職:
 
京都大学大学院教育学研究科、総合研究大学院大学、他大学大学院
NTT西日本、三菱マテリアル株式会社、京都家庭裁判所、日本製鉄株式会社、株式会社ディー・エヌ・エー、帝人株式会社、TIS株式会社 他

お問い合わせ

〒606-8501 京都市左京区吉田本町 京都大学大学院教育学研究科内 アーベント会

Tel.075-753-3050 Fax.075-753-3049
Email. 020abend<at>mail2.adm.kyoto-u.ac.jp (<at>を@に置き換えてください)

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