アーベント会のお知らせ ABEND NEWS
●ごあいさつ
教育学部東玄関前の金木犀が今年もたくさんの花をつけ,甘く清冽な香りを漂わせていました。この香をかぐと,卒業論文の調査をしていた頃のことを,いつも思い出します。そして,11月祭前の独特な空気感。いろんなことが大きく変わっていく中で,毎年変わらずに季節を刻む出来事に触れると,懐かしいような悲しいような,不思議な気持ちになります。
ここ最近は,プロジェクト資金を得て,そのテーマに従った研究やイベントをおこなうことを実績とする研究スタイルが,どの分野でも盛んになってきました。教育学研究科でも,現在,@概算プログラム(平成19-23年度)「子どもの生命性と有能性を育てる教育・研究推進事業」,AGCOE(教育学研究科拠点:平成19-23年度)「心が活きる教育のための国際的拠点」,B大学院GP(平成19-21年度)「臨床の知を創出する質的に高度な人材養成(京大型臨床の知創出プログラム)」の3つが並行して走っています。譬えるならば教育学部は,個人商店の集まりだったのんびりした下町のアーケード街が,まるで販売促進に精を出す大規模なデパートになったかのような賑わいです。とはいえ,従来のアットホームな雰囲気をちゃんと守っているのが教育学部の良さです。お互いの顔がみえ,余裕と遊びを残した関係があるからこそ,新しい変貌がプラスに活きているのでしょう。
2009年の1月には,臨床心理学関連の施設(相談室),研究室,演習室等が,百万遍南東角の総合研究1号館に移転します。これもまた大きな変化のひとつですが,これまで同様,教育認知心理学講座と臨床心理学関連諸講座とで力を合せ,教育心理学系(旧C系)を盛り立てていく所存でございます。卒業生のみなさんのお力添えを引き続きよろしくお願いいたします。
平成20年度幹事 大山 泰宏
●就職者より一言
教育認知心理学講座 モイゼス・キルク
今年4月より,教育認知心理学講座の助教に就任いたしましたモイゼス・キルクです。1996年にブラジル共和国より旧文部省留学生として来日してから,早いもので13年の年月が流れました。そのうち3年間は,フィリピンのDe La Salle大学で教えていたこともありましたが,再び来日し,歴史と伝統のある京都大学で働く機会をいただけたことを非常に光栄に思っています。観光客としてではなく,生活者,研究者として暮らす京都は素晴らしいものです。哲学の道,銀閣寺,大文字の山など,京都大学の先輩方も同じ道を思索しながら歩いたかと思うと,自分にまで続く歴史を感じることができます。また,講座の若い学生や研究者たち等との交流も楽しいものです。日頃の授業や国際学会などの準備を通した交流もさることながら,先日は学生数名とともに,自転車で琵琶湖まで行きました。これからも,日々,講座の仕事や研究・教育活動に地道に取り組み,少しでも講座の発展に貢献できればと思っています。
●卒業生より一言
関西国際大学 山本 喜晴
今年4月から兵庫県三木市にあります関西国際大学で専任講師として勤務しています。大学では学部生の授業を担当したり、臨床心理士を目指す大学院生を指導したり、大学の附属施設である心理臨床センターで相談活動に携わったりしています。どんなふうに臨床心理学を学んでいけばいいか、また心理臨床についてなにを伝えていけばいいかを、周りの人たちと一緒に模索する毎日です。学生でなくなったことで失ったものもたくさんあるのですが、同時にたくさんのことが始まった喜びも味わっています。大学教員の立場に立ってみると、おりにふれて京大での出来事が蘇ってきます。あの時あの先生はこんなふうだった、あの先生のあの言葉は実はこういうことやったんかなあ、と思い返しています。僕が京大に入学した10年ほど前と比べると、社会は大きく動き、大学もさまざまな変革を迎えている昨今ですが、京大で学んだこと、鍛えられたことを大切にしながら、これからを渡っていこうと思います。
●大学院生より一言 大学院に入学して
心理臨床学講座修士課程1回生 田中 崇恵
私は今年度、大学院に進学しました。進学して半年程過ぎましたが、大学院での授業や実習、日々の生活からは驚くほどたくさんの体験や情報が降り注いでくるようで、一つ一つを必死に受けとめ、吸収していこうとするので精一杯です。その中でも実際に相談に来られる人について、真剣に考え真摯に向き合っていく先生や先輩方の姿を見ながら、臨床に関わる人間として、本からだけでは学べないものもたくさん学ぶことができます。人間の不思議さに触れ、面白さや興味は尽きることはないですが、同時に、人と会っていくことの厳しさや大変さも感じています。最近はあれよあれよと京大の建物が新しく建て替えられ、教育学部の中までも様変わりしていく中で、多くの先生や先輩方が代々作り上げてこられた京大型臨床の根本にあるものはずっと続いていくのではないでしょうか。その京大の心理臨床に触れ、時にそれに守られながら私の心理臨床を培っていきたいと思います。
●現況報告(2008年11月1日現在)
・現スタッフ
教育認知心理学講座:子安増生教授、吉川左紀子教授*、楠見孝教授、齊藤智准教授、
カルヴァーリョ・モイゼス・キルク助教
心理臨床学講座 :河合俊雄教授*、桑原知子教授、田中康裕准教授、大山泰宏准教授
臨床実践指導学講座:皆藤章教授、浅田剛正助教
臨床心理実践学講座:伊藤良子教授、角野善宏教授、片畑真由美助教
心理臨床関連 :高嶋雄介助教
JSPS関連:竹中菜苗助教(大学院GP)
*こころの未来研究センター
・教室構成
学部生:3回生23名、4回生38名、院生(実験系32名,臨床系68名): M1(2,11)、M2(7,17)、D1(5,12)、D2(6,9)、D3(12,19)
・就職状況
院生以上:京都大学大学院教育学研究科助教、兵庫教育大学助教、京都大学高等教育研究開発推進センター助教、京都文教大学、広島国際大学助教、京都大学こころの未来研究センター研究員、熊本犯罪被害センター、立命館大学、兵庫県スクールカウンセラー、京都大学大GCOE研究員、日本大学、仁愛大学、明治学院大学、大阪市小学校、独立行政法人理化学研究所、広島県立教育センター、日本公文教育研究会、秋田県スクールカウンセラー、流通経済大学、滋賀県心理判定員、津山中央病院、泉南市心理判定員
学部卒業生:
進学:京都大学大学院教育学研究科、東北大学大学院教育学研究科
就職:横浜家庭裁判所、花王、日本公文教育委員会、日本総合研究所、リクルート、法務省、みずほフィナンシャルグループ、日本生命保険相互会社
●過去のアーベント会のお知らせ
●お問い合わせ
〒606−8501 京都市左京区吉田本町 京都大学大学院教育学研究科内 アーベント会
Tel.075-753-3050 Fax.075-753-3049
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