教育学研究科では、野殿童仙房生涯学習推進委員会との共催で、2月17日(土)に、旧野殿童仙房小学校(京都府相楽郡南山城村童仙房)を会場として、野童いなか塾「減災懇話会-中山間地での水害に備える」を開催しました。

本催しは、主に童仙房・野殿地域の住民のみなさんを対象に、中山間地の地形・地質についての理解を深めながら、局地的豪雨や台風などによって引き起こされる土砂災害にどう備えるかを課題として、相互に学習することを目的に開催されました。

前半では、小滝篤夫氏により「中山間地での局地的豪雨について」と題した講演が行われました。この講演にさきだつ開会行事では、野殿童仙房生涯学習推進員会の桜井孝男会長(童仙房区長)による挨拶、前平泰志氏(京都大学名誉教授)の祝辞、教育学研究科辻研究員による講師紹介がありました。

小滝氏の講演は、上記演題のもとに、①「減災懇話会」(2017年)講演のふりかえり、②福知山・綾部地方での「28水害」被害状況説明、③2014年福知山市・丹波市の豪雨災害データの検証、④2017年北九州豪雨災害時の気象条件および地質環境の考察、という構成で行われました。このあと、南山城水害(1953年)による童仙房・野殿地域での被災・復旧状況について、辻研究員が資料写真を使って説明を行いました。

後半の懇話会では、冒頭で石川保雄氏(童仙房区)から、南山城水害での被災体験と記録写真の説明を聞きました。このあとの質疑応答では、石川家の人々が土石流に襲われる前に避難した状況などがくわしく語られました。また、その他の地域の様子がどうであったのかを参加者が紹介しました。これらは、南山城水害の経験を継承する試みとして行われたものです。当日は、地元の童仙房区からの参加者を中心に、大学関係者も含めて24名(子ども4名)が交流し、盛会のうちに終了しました。

講演する小滝篤夫氏
南山城水害時の写真の説明を行う石川保雄氏